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生理前になると、物音や笑い声が気になる……34歳「PMS(月経前症候群)のイライラ」を抑えた3つの秘訣
2021/10/27 13:30
先日、麗奈さんは久しぶりに友人と会い、近況報告で盛り上がりました。そこで、友人もPMSに悩んでいたことを知り、「漢方薬を飲み始めたら、以前より症状が軽くなった」と教えてもらったそう。
家に帰ってネットで調べてみると、漢方薬を頼めるサービスがありました。そこで麗奈さんは「抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)」という漢方薬を勧められ、飲み始めてしばらくすると、月経前にわけもなくイライラすることが少なくなったといいます。
「今では生理周期に関係なく、いつでも落ち着いて仕事ができます。後輩からは、仕事以外のプライベートな相談までされるようになり、信頼されていると感じます」
ちょっとした不調の改善で、これまでうまくいかなかった仕事がスムーズになった麗奈さんのエピソードでした。
3-1.漢方医学が考える「イライラ」のメカニズム
漢方医学には、体全体をめぐる要素に「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」という考え方があります。なかでも、情緒不安定のイライラは、「気」の滞りが原因であることが多いです。
さらに「血」が不足していると、ストレスに対する耐性が低くなってしまうため、ちょっとしたストレスでも「気」のめぐりが阻害されやすくなり、イライラなどの症状が出てしまいます。
また、漢方医学には「肝」という考え方があり、「肝臓」を指すだけでなく、精神や自律神経の機能のはたらきも含めた幅広い概念として考え、精神がたかぶることを「肝がたかぶる」と言います。この状態になると、怒りやイライラがあらわれやすくなると考えられているのです。