「本当に嘆かわしい」宮内庁のあり得ない失態……眞子さま&小室圭さんに「まるで手放し」の姿勢が問題だった
「皇族はスーパースター」と語る歴史エッセイストの堀江宏樹さんに、歴史に眠る破天荒な「皇族」エピソードを教えてもらいます!
――2017年に眞子さまのご婚約内定が報じられてから現在まで、宮内庁の一連の対応は、過去の結婚発表の事例に鑑みてどうでしたか?
堀江宏樹氏(以下、堀江) 眞子さまの件では問題だらけのように感じます。宮内庁のお役人がたが本当の意味で、なすべきお仕事をしてくださったのかが私には疑問です。
具体的には、眞子さまからご意向をきっちりヒアリングして、「世間に理解してもらうためには……」という道筋をちゃんとご提案するのがお仕事かと思われます。ところが、現在のお役人がたの姿勢を見ていると、「眞子さまがそうお望みだったので、われわれはそれを叶えて差し上げただけ」的な、実に冷淡で事務的、または杓子定規な対応だけのような気がしてなりません。
――眞子さまの私生活についてのことだから、役人としては触れるべきではない、というような?
堀江 そうですね。キャリアのお役人が、世情がまったく理解できていないのかな? と思えることも増えました。昭和時代の入江(相政)侍従長は、当時の記事などを見ると出しゃばりすぎかなと思えるところはあるにせよ、世間が求める皇室のイメージに沿った、的確なメッセージを出せていたような気はしますよ。
少なくとも入江氏ほどに世慣れた方が、秋篠宮家の側近にまったくいらっしゃらない印象があり、非常に残念です。結局、どういう印象を世間に与えるかについては、それを「どう伝えるか」によって決定しますよね。婚約発表時、20代中盤だった眞子さまのご意向だけでは、不十分なところがあれば、宮内庁のお役人が、眞子さまの身近な年長者としてアドバイスさしあげる必要があったのだと思います。
――入江侍従長のような優秀なスポークスパーソンがいれば、たしかに違ったような気もします。
堀江 眞子さまご自身にも、歴史や伝統に対する認識の問題を指摘せざるを得ない部分がありました。眞子さまはイギリスに留学して、2016年1月には「博物館学」の修士号まで取得なさった方にもかかわらず、伝統的な価値観にはなぜか、ご関心が低いようですね。先日の宮中三殿へドレス姿でのご参拝の件もそうでした。
しかし、そのような場合も宮内庁が眞子さま、あるいは小室さんのセーフティーネットとして、お二人の印象や評価を貶めないようにご注意するべきだったのです。
――しかし、それはなかったようですね。