コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」
「料理が得意」な和牛・水田信二の面倒くささがあらわに? 「作ってくれた人への感謝」を訴えるほどに増すこだわりと威圧感
2021/10/18 14:00
水田の質問に対し、ゲストでタレントの井上和香は、料理が得意な男性と交際していたとき、自分の作った料理を相手が「すごくおいしかったけど、ここにもうちょっと緑があったらきれいだったよね」と“採点”してくるのが嫌で、「料理ができる人、本気で苦手」と思ったことがあると話した。
水田は井上の経験談を受け、「料理人の人って(そういうことを)家で言ってないと思う」「男性で女性の料理に文句を言う人って、料理人じゃない料理得意な人」「料理人の人は絶対言ってない、作る大変さをわかっているから」と持論を展開。仮に水田が女性の作った料理に彩りが足りないと思ったとしても、「よく料理人の自分に対して作ってくれた、ハードルを越えてきたくれたということに感謝」するそうで、井上が「苦手」とする男性と自分は違うと主張したいようだった。
「感謝」という殊勝な言葉にごまかされがちだが、水田は結構序列にこだわるというか、マウントを取りたがるタイプなのではないかと思う。
水田の「料理人じゃない料理が得意な人」や「料理人の自分に対して作ってくれた」発言からは料理が得意な人より料理人のほうが“上”、料理人である自分は彼女より“上”という序列にこだわっているように私には感じられた。そもそも、料理人だからといって、シロウト(彼女)の作った料理を褒めてはいけない決まりがあるわけでもないのに、なぜ「大げさに言ったら気を使わせる」と思うのかよくわからない。