サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」“毒舌キャラ”有吉弘行のすごさ コラム 仁科友里の「女のための有名人深読み週報」 フワちゃんのタメ口に「NO」を突きつけた有吉弘行はすごい? “毒舌”でも人を傷つけず、批判されないやり方 2021/09/09 21:00 仁科友里(ライター) 女のための有名人深読み週報 9回目の #有吉の夏休み 始まりました!#有吉弘行 と愉快な仲間たちの夏休みに今年も密着です!#川村エミコ #こじはる #田中卓志 #とにかく明るい安村 #ニコル #フワちゃん #めるる #みちょぱ #吉村崇 #北海ロコ pic.twitter.com/sZifa4xTTw — 有吉の夏休み2021【9/4土曜よる9時】 (@ariyoshi_yasumi) September 4, 2021 羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。 <今週の有名人> 「毎日遅刻してるじゃないか」有吉弘行 『有吉の夏休み2021 密着77時間』(フジテレビ系、9月4日) 「若者がテレビを見ない」という話を聞いたことがある人は、結構多いのではないだろうか。 今年5月20日、NHK放送文化研究所が発表した「国民生活時間調査」によると、テレビを15分以上視聴した場合を「見た」としてカウントすると、平日1日の間にテレビを見た人は10〜15歳で56%、16〜19歳は47%、20代は51%だとされている。これは逆に考えると、若者の半数近くがテレビを見てないともいえるわけだが、ある若者はテレビを見ない理由を「同じような番組ばっかりで、面白くない」と言っていた。 視聴率を取れる番組は長く続く。しかし、そうなると、どうしてもテレビはマンネリ化してしまう。若者の指摘はもっともだが、同じ番組を長年見ている立場で言わせてもらうと、番組は一緒でも、出演者は時代の流れに沿って少しずつ芸風を変えてきているように思う。そこまで注目して見ると、面白さを感じるのではないだろうか。 2017年に米国の映画プロデューサーによるセクシャルハラスメントが明るみになり、世界的にセクハラや性暴力を許さないという機運が高まったことで、SNSを中心に「#MeToo運動」が起きた。日本でも、19年に相席スタート・山崎ケイ原作『ちょうどいいブスのススメ』(主婦の友社)が原作と同名でドラマ化されることになったが、ネット上での批判を受けて、放送前にドラマは『人生が楽しくなる幸せの法則』(日本テレビ系)と改題されている。女性の容姿などを一方的に評価することがセクハラに当たると感じる人が多かったということだろう。 また、同年の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)では、ぺこぱが「誰も傷つけない漫才」を披露して3位に入賞、その後ブレークを果たした。男性女性を問わず、世間が「人を傷つけない」方向を求めるように変わっているのだとしたら、難しくなってくるのは、今までテレビが持て囃してきた“毒舌”というポジションの芸能人ではないだろうか。口が悪いように見せかけて、よく聞いてみると的を射たことを言っているところが彼らの芸のキモだと思うが、こういう芸風は今の時代だと、ハラスメントと誤解される可能性は否めない。かといって、テレビの出演者が全員、誰も傷つけない“いい人”だと、それはそれで盛り上がりに欠ける。 毒舌芸能人もさぞやりにくかろうと思うが、やっぱりテレビに出続ける人は違う。9月4日放送の『有吉の夏休み2021 密着77時間』(フジテレビ系)を見て、やり方次第では毒舌でも「人を傷つけない」ことは可能なのだと感じた。 次のページ フワちゃんを叱っても批判されない、有吉弘行の“策” 123次のページ 楽天 有吉弘行365日くらやみカレンダー 関連記事 NHK・桑子真帆アナ、スピード離婚&“不倫デート”報道からの結婚発表――「ほんわかした性格」というイメージに“ズレ”が生じた瞬間小倉優子、「旦那さんとデートしなきゃ」発言に思う“反省”と“努力”の限界――「頑張ってもうまくいかない」こともある華原朋美は「幸せそうなメンヘラ」? 精神的に不安定でも、「ギリギリの線はちゃんと守る」強さとスゴさ『ゴゴスマ』を成功に導いた石井亮次アナ、「天狗になっていない」アピールの危険度とは? 視聴者の共感を得る“今どきの謙遜”大ブレーク芸人・ヒコロヒーは“やさぐれキャラ”だけど……「売れても変わらない」を求める、真面目な“人間性”に思うコト