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秋になって「なんとなく不調」が続く……その理由は「秋バテ」かも!? 39歳女性がイライラを改善した意外な方法

2021/10/12 13:30
tata(薬剤師)

3.「秋バテ」解消に漢方薬を取り入れてみる

 みどりさんは体調も気持ちもすっきりしない日々を過ごす中、「秋バテ」を特集した雑誌が目に入ったそう。「イライラしやすくなる」「食欲がなくなる」といった症状が書かれており、みどりさんはこの時初めて、自身の不調が秋バテだと気づいたのです。

 この雑誌には、秋バテで起こる不調を改善するために、漢方が勧められていたそう。早速ネットで検索すると、オンラインで漢方を注文できるサービスを発見。そこで「加味逍遙散(かみしょうようさん)」という漢方を勧められ、飲み始めたといいます。

「飲み始めてしばらくすると、胃の不快感やダルさがなくなり、食欲が復活。しだいにイライラすることも減っていきました。体調も気持ちも安定してきたので、料理も楽しめるようになり、今は秋の食材を取り入れた、栄養いっぱいのごはんを作ってますよ」

 秋バテを漢方で改善した、みどりさんのエピソードでした。

3-1.漢方医学が考える「秋バテ」とは?

 漢方医学には、体調を考える時に「気」「血」「水」という要素があります。暑い夏にたくさんの汗をかき、体の潤い(水)がなくなると、エネルギー(気)を消耗。さらに、食事の不摂生により胃腸が弱り、食欲がなく疲労や倦怠が残ると、エネルギー不足が進みます。エネルギーが足りないと、血流(血)のめぐりが悪くなり、心にも影響が及ぶ……これが漢方医学における「秋バテ」の原因です。


 漢方医学は、ピンポイントで治療を目指す西洋医学と異なり、体全体のバランスを見て不調を改善していきます。つまり、漢方薬なら体全体をバランスのいい状態に整えられるため、秋バテのように「なんとなく体全体の不調を感じる」という方には、特に最適といえるのです。

 それでは、秋バテによく使われる漢方薬をいくつかご紹介します。

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