コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!
現役の皇族が大炎上するのは「歴史的なこと」? 眞子さま・秋篠宮家バッシングが象徴する「特権」と「私らしさ」の相克
2021/10/24 16:30
――学習院OGでジャーナリスト・藤澤志穂子さんのコメントですね。以前はたしか秋篠宮家は世間から礼賛されていましたよね。そのムードは一変してしまっています。
堀江 はい。ざっくり資料を見渡した限りでは、15年前後が、手放しの礼賛からバッシングの対象に傾いていった転換点だと思われます。
「文藝春秋」14年5月号(文藝春秋)、“秋篠宮さまと親交の深い”江森敬治さん(毎日新聞編集委員)による寄稿をまとめると、秋篠宮家は少ない人数の宮内庁職員の手でコンパクトに運用されているが、それは彼らへの感謝を忘れない宮家と職員の連携がうまく取れているからできること。
これに限らず、秋篠宮家は質素倹約を重んじておられること。また、情愛に満ち、教育熱心な紀子さま、(眞子さま・佳子さまと同じように)悠仁さまにも自主性を重んじる教育を望む秋篠宮さまのお姿が描かれています。
こういう論調が一昔前までは中心だったとは思うのですが、秋篠宮家の自主性を重んじる教育が、不干渉主義すぎたのではないか……と懸念する記事が目立ちはじめるのが15年以降ですね。
――15年に、なにかきっかけがあったんでしょうか?
堀江 15年には、国際基督教大学の学生だった佳子さまが、タンクトップ姿の私服で通学する様子に批判が集まりました。