コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

現役の皇族が大炎上するのは「歴史的なこと」? 眞子さま・秋篠宮家バッシングが象徴する「特権」と「私らしさ」の相克

2021/10/24 16:30
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

――その一方、眞子さまは、複雑性PTSDになってしまわれたと公表されました。

堀江 体調不良はウソではないと思いますが、あの診断の公表は実にまずい対応でした。宮内庁に批判が殺到したのでしょう、すぐに診断名公表は「眞子さまのご意思のままに」行われたとの釈明が宮内庁からありました。すべて完全な悪手(あくしゅ)……取ってはいけない選択です。

 さらに最悪なことに、実際の複雑性PTSDはあんな症状ではありえないとする精神科医・和田秀樹さんの見解がすぐに発表されるなど、簡単にメッキは剥がれてしまいました。それも含めて、結婚に関して眞子さまが行った対応は、ほとんどすべての点で猛批判に油を注ぐような結果となっています。

――Yahoo!コメントなどを見ていたら憎悪のすさまじさに、関係のない私でさえ恐ろしくなってきました……。最悪のタイミングで、大炎上のための燃料が、眞子さまからは投下されつづけているように思えます。

堀江 はい。小室さんが霞んで見えるくらいに眞子さまは現在、大炎上中であられます。現役の皇族が、これほどまでに国民の大部分から批判されたことはかつてないです。歴史的な瞬間ですよ。

 複雑性PTSDという発表には、“正当な批判であったとしても、正論でなぐりつけるような言葉を受け続けたから、心にキズを負ってしまった。もう少し大事にして”といわんがばかりと感じる方も多かったのでしょう。

 眞子さま、そして秋篠宮家の問題を象徴する言葉として「秋篠宮家の方々はそれ(=厳重な警備や、手厚い保障など)を当たり前の特権として享受しながら、さらなる自由を主張されている」(新潮社「週刊新潮」2021年9月23日号)以上に的確なものがない気もします。

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