コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

昭和天皇の娘、“月収20万円”サラリーマンと結婚で皇室人気上昇! 「逆に好印象」だったお相手の経歴とは?

2021/10/02 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

――それでも、島津さん自身あまり気になさっているような様子はないですね。マイペースを貫いておられる感じ。それが本当の高貴さといえるかもしれませんが。例の「週刊明星」の記事も、「発表翌日、昨日までと少しも変らない島津久永氏」と彼の写真にはキャプションが付いていますね(笑)。

堀江 ちなみに婚約発表日、島津さんはお母様の久子さんと共に、皇居内にある呉竹寮を初訪問なさったそうです。すでにお住まいは先ほどお話したとおり、別の平屋になっていたのですが、呉竹寮のほうが広いですからね。

 報道陣たちが殺到し、彼らに取り囲まれつつ、貴子内親王の手料理を初めて島津さんは召し上がったそうですよ。

 貴子内親王は、テレビで鶏肉料理を実演してみせるなど、相当な「お料理自慢」だったそうですが、この日は照れてしまって「(私が担当したのは)味付けだけですわ」などと「ごけんそん」だったとか……。

――かわいらしいところもおありなんですね(笑)。

堀江 発表の記者会見まで結婚情報は絶対にバレてはいけない! ということが皇室との取り決めだったらしく、島津さんと貴子さんとの結婚話は本当に誰にも知られていない、寝耳に水のお話だったそうです。島津さんの会社の方は、婚約内定のニュースにすごく驚いたのだそうですよ! 

 ――次回に続きます。

堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

1977年、大阪府生まれ。作家・歴史エッセイスト。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業。日本・世界を問わず歴史のおもしろさを拾い上げる作風で幅広いファン層をもつ。著書に『偉人の年収』(イースト・プレス)、『眠れなくなるほど怖い世界史』(三笠書房)など。最新刊は『日本史 不適切にもほどがある話』(三笠書房)。

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最終更新:2021/10/02 21:24
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