コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!
昭和天皇の娘、“月収20万円”サラリーマンと結婚で皇室人気上昇! 「逆に好印象」だったお相手の経歴とは?
2021/10/02 17:00
――後に夫となる島津久永さんとの婚約会見では、「私が選んだ人を見てください」と発言して話題となられたとか……。
堀江 女性が男性にプロポーズという形で“選ばれる”のが普通だった、上流社会の結婚の常識をくつがえすようなインパクトあるご発言ですよね。ただ史実では、婚約会見でその有名なセリフ「選んだ人を見てください」を言ったわけではないようですよ。
59年3月2日、貴子内親王は単独で記者会見をお開きになりました。その場で婚約が発表されたりはしていません。すでに島津久永さんが婚約者に内定済みという事実はあったようですが。
この時、まだ20歳で、学習院の学生だった貴子内親王は記者から「好みのタイプは?」と聞かれ、その答えとして「わたくしの選んだ人を見ていただきます」とおっしゃったそうなのです。
こういう質問が来ることを想定しておられたようで、さすがは“おスタちゃん”、マスコミ馴れもアイドル級です(笑)。しかし、なかなか大胆な発言ということは理解しておられたようで、「島津さんがどう思うかしら」と気にしていたという周囲の証言も「週刊明星」(59年4月5日号、集英社)には載っていますね。