コラム
“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第569回】

18歳の沢口靖子へのセクハラも! 武田鉄矢が30年以上前から続ける「女性蔑視」の根深さ

2021/09/14 21:00
神林広恵(ライター)

 かつて金八先生として落ちこぼれや弱者に寄り添っていた姿は単なる役柄であり、虚像だとバレでしまったわけだが、それは最近になって始まっていたものではなく、そんな体質は実は昔からだったということが、今回の記事で明らかになったといえる。

 しかも当時も今も、武田は自分の発言の何が問題なのかもわかっていないだろう。女性蔑視発言で会長を辞めたオリパラ組織委員の森喜朗も同様だったが、それと同じ匂いがぷんぷんだ。相当ずれてる。そして武田の事務所が出したこんな釈明コメントも相当ずれているし、大きな問題もはらんでいるものだった。

「当時はまだ“セクハラ”や“パワハラ”なんて言葉はありません。武田も“頑張らなきゃいけない”という思いで接していたと思います。何よりそういう発言が許される時代背景があってのこと」

 まさに噴飯もののコメントだ。世界を席巻した#MeToo運動も、そもそもは過去の性犯罪告発が発端だ。セクハラや性犯罪に時代背景もヘチマもないだろう。さらにこうした“言い訳”“開き直り”がさらに性被害者を追い詰めていくのだが、武田同様、事務所もそうしたことに配慮する気配はない。

 #MeToo運動を経た現在の日本、しかし、女性蔑視はまだまだ跋扈し続けている。

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