宮崎ご当地調味料「チキン南蛮の素」をアレンジ活用! スーパーの唐揚げで「南蛮炒め」完成
――日本各地のご当地で愛され続ける、家庭料理の味。北海道から沖縄までそれぞれの地域でロングセラーを誇るローカルな商品を、調味料ソムリエ/野菜ソムリエ・MICHIKOさんが紹介していきます。
宮崎の味:チキン南蛮の素
今回のご当地シリーズ、故郷は九州「チキン南蛮の素」です。
チキン南蛮は宮崎県延岡市が発祥なんだとか。鶏肉を揚げて甘酢で仕上げた料理です。ご当地グルメから始まり、現在は全国で楽しまれているメジャーなメニューになりました。
この「チキン南蛮の素」は鶏肉消費量、日本一を誇る大分県のフンドーキン醤油(株)が作っています。さっぱりとした甘酢が鶏肉にぴったりです。こだわりは、隠し味にトマトペーストを使っていること。トマトの独特の酸味・甘味・旨味を加えることで出汁いらずで、そのまま使えます。洋食にも、中華にも、和食にも合う、特別な甘酢に仕上がっています。
唐揚げとチキン南蛮の違いって、ご存じですか? 唐揚げは鶏肉に味付けをしたりして小麦粉や片栗粉をつけて揚げたもの、チキン南蛮は鶏肉に小麦粉をつけて溶いた卵にくぐらせて揚げたものです。選ぶ部位にも好みがあるそうです。むね肉はさっぱりと仕上がりヘルシー感もありますが、大分県では老若男女問わず好まれるとか。最近は、むね肉ともも肉を合わせたミックスというものもあり、人気だそうです。あなたのお好みは?
サラダやおひたしにおすすめ! 唐辛子が入ってないからお子様にも◎
「チキン南蛮の素」は何にでも合う万能調味料です。
少し甘めの甘酢は、サラダやおひたし、冷奴、焼肉や焼魚、炒め物にサッとかけても、卵かけご飯やお鍋のたれにもよく合い、使い方のバリエーションは豊富。使っている酢は料理をワンランクおいしくしてくれる力があります。
醤油は淡口と濃口の2種類を使っているので色合いとコクのバランスがとれています。九州の調味料は醤油や味噌も甘いのが定番ですが、砂糖だけでなく、麹の甘さもあります。甘味は旨味とも言われ、昔は高級なぜいたく品の一つでした。疲れた時は、この甘さがホッとしますね。南蛮というとピリ辛の唐辛子を連想しますが、この「チキン南蛮の素」は唐辛子が入っていないのでお子様にも安心です。ピリ辛派は一味唐辛子などプラスするのもおすすめです。
コロナ禍、なかなか旅をするのも難しい時期ですが、ご当地調味料「チキン南蛮の素」を食べて、旅行気分を味わってみませんか。これ1本あれば、あなたも料理上手に♪
【チキン南蛮の素】アレンジレシピ:3色野菜と唐揚げの南蛮炒め
ご飯がすすむ、野菜と肉、酸味と甘みの饗宴!
【材 料】(2人分)
唐揚げ(市販)250g、パプリカ(赤・黄)各1/3個、ピーマン 1個、ごま油 小さじ2
(A)チキン南蛮の素 大さじ2、水 大さじ3、片栗粉 小さじ1、
【作り方】
1)フライパンに、ごま油とひと口大に切ったパプリカ、唐揚げを入れて、サッと炒め合わせる。
2)混ぜ合わせた(A)を加えて、弱中火で混ぜながら煮立たせる。
3)器に盛る。
【チキン南蛮の素】アレンジレシピ:オイルサーディンとアボカドの南蛮サラダ
ひと口大に切ったオイルサーディン(1╱2缶)とミニトマト(4個)、アボカド(1╱2個)、水菜(適量)をチキン南蛮の素(大さじ1)で和える。