サイゾーウーマンコラム知られざる女子刑務所ライフムショ帰りを受け入れる人は少ない コラム 知られざる女子刑務所ライフ125 ムショ帰りを受け入れる人は少ない――元女囚が考える「元受刑者」と向き合う難しさ 2021/09/05 16:00 中野瑠美改め瑠壬(作家) 知られざる女子刑務所ライフ 厄介な人たちを支えたい 保護司さんや社長さんなどムショ帰りを受け入れてくれる人は、少ないです。それは、めちゃくちゃ大変やから。おばあさん保護司は、記事でこうも言うてます。 「みんな立ち直ろうともがいている。一人じゃ無理だけど、時間もかかるかもしれないけど、そっと寄り添い続ける人がいればきっと大丈夫です」 言うのはカンタンですが、これはめちゃくちゃ難しいです。元受刑者を受け入れてる企業も、順調とは言い難い感じです。 北洋建設(札幌市)やお好み焼きの千房(大阪市)とかは元受刑者の受け入れで有名ですが、特に北洋建設の小澤輝真社長は難病で余命宣告を受けてるのに、従業員にやさしい目を向けてこられました。 瑠美も通算で12年ムショにいたんで、ようわかるんですが、更生は単純に仕事や家があればええちゅうもんでもないんです。そこが難しいです。そもそも立ち直る気がなさそうなのもいてますし、周囲がやさしくしてくれても、再犯する人はします。それでも、瑠美も「立ち直ろう」ともがいてる人を支えてあげたいですね。 保護司さんになる人も、エリートさんよりも、瑠美みたいにザセツを味わってる人のほうがええですよ、絶対。 前のページ12 中野瑠美改め瑠壬(作家) 1972年大阪・堺市生まれ。覚せい剤取締法違反で4回逮捕され、合計12年の懲役を経験。出所後は、刑事収容施設への差し入れ代行業や収容者と家族の相談窓口などを行う。現在は堺市内で「Night Space祭」を経営。著書『女子刑務所ライフ』(イースト・プレス)がある。 記事一覧 Instagram:@rumichibi1209 瑠壬公式YouTube 最終更新:2021/09/05 16:00 楽天 Yahoo セブンネット 女子刑務所ライフ! 大変なことをあえてやるすごさ 関連記事 刑務官が受刑者に「ゴジラのものまね」強要! 元女囚が考える「刑務所のイジメ」問題ムショは、「罪を反省しに行く場」ではない! 元女囚が考える「長期刑」の長期化今のムショは老人ばっかり! 90歳の“上級国民”おじいさんに、高齢受刑者をお世話した元女囚が物申す牧師になった元暴走族、僧侶になった元ヤクザ……元女囚が考える「更生」のきっかけアウトロー系YouTuberが流行中!? 所沢のタイソン、半グレ「怒羅権」創設者……元女囚が考える「元・不良」たちの発信 次の記事 菅田将暉の弟は自称モデル? >