【祝】6年半ぶりの連ドラレギュラー!

King&Prince・岸優太の「演技力」を現役演技講師が解説! 月9『ナイト・ドクター』は「“目線”を違和感なく使えている」と高評価

2021/08/09 16:00
サイゾーウーマン編集部
実はキンプリの演技派?

 波瑠が主演を務める月9ドラマ『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)。「あさひ海浜病院」の夜間救急専門チームで働く朝倉美月(波瑠)、成瀬暁人(田中圭)、深澤新(King&Prince・岸優太)、桜庭瞬(北村匠海)、高岡幸保(岡崎紗絵)という5人の医師が命と向き合い、家族や恋人への悩みを抱えながら成長していく“青春群像劇”だ。

 波瑠や田中など、テレビドラマでお馴染みの顔ぶれが目立つ中、放送前から演技力が“いろいろな意味”で注目されていたのが岸だった。岸はジャニーズJr.時代の2015年、深夜ドラマ『お兄ちゃん、ガチャ』(日本テレビ系)の主演(鈴木梨央とダブル主演)に抜てきされるも、その後はSexy Zone・中島健人主演映画やスペシャルドラマに数本出たのみで、プライムタイムでの連ドラ出演はなかった。そのため、『ナイト・ドクター』の出演が発表された際には、ファンから「え? 月9のメインキャスト? すごい!」とどよめきが起きていた。

 同作では、両親を早くに亡くし、病弱な妹(原菜乃華)の面倒を一人で見る研修医あがりの元内科医を演じる岸だが、その演技をプロはどう見るのか。現在、「エイベックス・アーティストアカデミー」のシアター総合コースディレクターとして演技講師も務める演出家で俳優の秋草瑠衣子氏に、7月19日に放送された第5話を見てもらい、気になるシーンをピックアップしてもらった。

気になるシーン1:「“わかっていない”という態度がリアル」

序盤では、患者の処置に手こずる朝倉に成瀬が「どけ」と言い放ち、慣れた手つきで処置を終わらせてしまう。立場のない朝倉が深澤や高岡の前で「なんなの成瀬先輩、なんでも一人でやっちゃってさあ!」と言い放つと、深澤が冷めた表情で「仕方ないだろ。ここじゃ成瀬先生が一番腕もいいし、経験豊富なんだから」と正論で返す。この言葉でさらに苛立ちを募らせた朝倉は、深澤に近寄り大声で不満を爆発させる。

秋草氏 このときの岸さんは、“なんで目の前の人が怒り出したのかわからず、ビックリしている”という演技がうまいです。“自分の言葉の何がダメだったのかわかっていない”という態度がリアルですね。相手の反応を見てから、自分も反応できています。


気になるシーン2:「“体の反応”として動けている」

 母親の越川法子(紺野まひる)に付き添われた子ども・日向が夜間に運び込まれる。うろたえるあまり処置室にまで入ろうとする母親を、深澤が「お母さんはここまで!」「落ち着いてください」などとなだめるシーン。

秋草氏 ここでも、共演者の声に気づいてから対応する芝居ができています。芝居というのは台詞だけでなく、だいたいの動きも決められていることがほとんどですが、岸さんは“決められた動き”として動くのではなく、“相手の台詞や芝居を受けて、感情が動くから体がそう動く”という“体の反応”として動けているのがとても良いですね。

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