カルチャー
[女性誌レビュー]「婦人公論」2021年8月10日号

元NHK・登坂淳一アナ、セクハラ騒動を「妻との絆」に!? 「婦人公論」で語る再婚の“なれそめ”が気になるワケ

2021/08/06 13:00
島本有紀子(ライター)
「婦人公論」2021年8月10日号(中央公論新社)

 「婦人公論」(中央公論新社)の8月10日号が発売になりました。今回の特集は「後悔しない、迷惑かけない 終活――いまを豊かに生きるために」。

 読者にとってホットな話題である「終活」について実用的な情報が多く提示されていて、大変ためになる今号。ここではあえて、あんまりためにならない部分を見ていきましょう。

<トピックス>
◎読者100人の「やってよかった」「やらなきゃよかった」
◎森進一 歌手生活56年。亡き母の苦労と、息子たちの成長と
◎登坂淳一 不妊治療を経て娘を授かり、人生が変わった

BL本の行く末を考える終活

 まずは特集より、読者アンケート「読者100人の『やってよかった』『やらなきゃよかった』」。終活をはじめたきっかけは? 進捗状況は? 参考にしている人は? などの問いに、「終活に関心のある100人」が答えています。

 最低限「これだけはやろう」と決めたことは? との問いに、「手放せないBL(ボーイズラブ)本が段ボール1箱分ある。これは娘ではなく妹に処分してもらう約束をしている」(62歳)という回答もありました。確かにこれは一つの懸案事項。しかし、できればこっそり棺に一緒に入れてあげてほしい……と余計なおせっかい心も湧きます。

 また「やらなきゃよかった」ことは? の問いには、「早まって、住所録をすべて処分してしまった」(83歳)や、「写真をすべて処分したのが早すぎた。まだ生きている」(77歳)といった、“早まった!”という後悔を挙げる方も。人生100年時代といわれる今、思い出の品を処分するタイミングを計るのも難しいようです。

森進一の加工アプリ的な美肌

 次に気になったのは、森進一のインタビュー「歌手生活56年。亡き母の苦労と、息子たちの成長と」です。なぜ今、森進一? と不思議でしたが、今年4月に森が「春の叙勲」旭日小綬章を受章した記念のインタビューのようです。

 これまでの波乱万丈の人生を振り返り、離婚後のひとり暮らし、息子たちの活躍、若き日のジャニー喜多川さんに「僕のところに来ない?」と誘われた秘話なども語っている森進一。しかし最も目を引くのはグラビアです。本当に73歳なのか疑わしいほどにシワ、シミがない美肌。黒々とした七三(八二?)分けの髪も、かれこれ30~40年前から変わらず。最後のページの満面の笑顔は特に、加工アプリを通したかのようにホワ~ッと光を放っています。加工アプリ肌を持つ73歳、森進一。インタビューで美容やアンチエイジング法についても掘り下げて聞いてほしかったです。

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