コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

瀬戸大也の不調&不倫は「馬淵優佳のせい」? 「オンナが料理をすべき」の思い込みが、“アスリートの妻”に背負わせるモノ

2021/07/30 11:30
仁科友里(ライター)

 ちなみに、沙知代夫人は「オンナが料理をすべき」という考えの強い人で、自身がオーナーを務める少年野球チーム「港東ムース」では、選手のお弁当をチェックし、冷凍食品が入っていると親を呼び出して叱っていたそうだ。「母親がごはんを作っていれば、夫と子どもは間違いを起こさない」とワイドショーでよく話していた。

 しかし、20年2月11日に配信された「文藝春秋digital」の野村氏インタビューによると、沙知代夫人は料理が得意中の得意だったけれども、「奥さんらしいことをやってくれたのは最初の1年くらい」と話している。私は、沙知代夫人がウソをついていたとか、怠惰だったと言いたいわけではない。「妻の料理次第で夫は成功する」というのは単なる思い込みで、「妻が食事を作ろうが作るまいが、夫は結果を出す時は出す」ということだ。 
 
 馬淵だけではなく、瀬戸選手も「不倫をした男」というバイアスに悩まされているかもしれない。オリンピックで結果が振るわないことに対し、ネット上には「女にかまけていたから」と瀬戸選手を責めるような声も上がっている。 
 
 しかし、オリンピックは原則4年に一度。選手たちはここで勝つために人生を捧げてきたはずだし、瀬戸選手が不倫しようと、その妻が出たがりだろうと、結果を出す時は出すし、出さない時は出さない。だったらバイアスを取り去って、素直に応援したいと思う。 

仁科友里(ライター)

1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

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最終更新:2021/07/30 11:30
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