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『ザ・ノンフィクション』レビュー

『ザ・ノンフィクション』老舗を正したいムコの鼻息「老舗の寿司屋に婿が来た ~4代目は元美容師~」

2021/07/26 17:57
石徹白未亜(ライター)
『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)公式サイトより

 日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。7月25日の放送は「老舗の寿司屋に婿が来た ~4代目は元美容師~」。

あらすじ

 明治神宮、川崎大師とともに有名初詣スポットであり、正月三が日だけで約300万人が参拝するともいわれる千葉県の成田山新勝寺。その参道にある80年以上続く老舗「成田江戸ッ子寿司」の3代目になる社長は、人手不足や魚の値段の高騰、回転寿司チェーン店の勢い、そして新型コロナの影響もあり将来的には店をたたむことも考えていたという。

 しかし社長の一人娘、すみれの交際相手である元美容師の31歳の雅貴が店を継ぎたいと婿入りする。すみれが店の板前たちを巻き込んで雅貴をノセたところもあったようで、すみれは「(雅貴が)仕事がイヤにならないか不安」と話す。なお、雅貴はそれまでしていた美容師の仕事について「やりたいと思ってやっていなかったので、次にやるものが見つからなかったので」と話す。

 雅貴は店に入る前に、寿司職人の養成学校で2カ月間の集中特訓を受けるも、授業料の82万5,000円はすみれの父親持ちだ。その後2020年11月、雅貴は江戸ッ子寿司に入るが、接客では声が出ず、ホール担当のすみれの母に覇気のなさをたしなめられる。

 21年正月、新勝寺の参道は「閑散としている」ほどではなく、それなりに人が行き交ってはいたものの、親方(社長の弟であり、すみれの叔父)に言わせると人は10分の1だという。元日の売り上げは例年の3分の1にも及ばなかったという。

 このころの雅貴は、接客でも声が出るようになっていたが、店を取り仕切る大女将(すみれの祖母)が作るシフトは現場の実情にそぐわないと苦情を入れたり、厨房とホールスタッフの役割が分業なのは合理的ではないと、大女将のやり方に不満を持つ。

 大女将は「何か知らないけどガンガンガンガン電話で言われてさ」と気分を害し、雅貴の勇み足にほかのスタッフも彼と距離を置くようになる。

 結局、シフト作成はホールに入る益美(親方の妻であり、すみれの叔母)が大女将に変わり作ることになったが、益美はあえてそれをすっぽかし、結局大女将に戻る。大女将は、益美が自分に気を使い、あえてやらなかったのだろうと気持ちを汲む。

 そんな中で、すみれが妊娠。雅貴は、少しずつ最初の勇み足から落ち着きを見せてくる。「前の職場(美容室)で何も考えなさすぎてやってきて、それがあって前の仕事で失敗しているのが自分でわかっているので」と話す。最後は大女将の家にすみれの妊娠を報告していた。

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