コラム
【サイジョの本棚・打ち合わせ編】
「自分よりやせてるか・太ってるか」ジャッジ地獄/どういう「おばさん」でありたい?/男の弱音って……【サイ女の本棚】
2021/07/17 14:00
牧師であり幼稚園園長でもあった著者が、医師の判断で精神科の閉鎖病棟に入院することになる。「あなたはありのままでいいんですよ」と語ってきた著者が、“ありのままでは生きられない人”と過ごした3カ月を中心に、その後までをつづるエッセイ。
「宇宙はわたしたちに冷たい。理由はわかっている」自分が太っていることを気にしている主人公エリザベス。彼女の高校~成人期までを、連作短編形式で描いた小説集。年を取っても、彼氏がいてもいなくても、太っていてももやせていても、彼女の体のサイズへの意識が途絶えることはない。太っていた彼女は、結婚後にダイエットに取り組み、やせていくが……。
「おばさん」という呼称について侮蔑語ではなく、本来の中年女性の総称として再定義を促すカルチャーエッセイ。「おばさん」が、これまでカルチャーでどのように描かれてきたか、「誰がお手本で、誰が反面教師なのか」を探る。『更級日記』『若草物語』から『乳と卵』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』まで、古今東西の文学・エンタメ作品をひもとき、著者が目指す「おばさん」像を描き出す。
最終更新:2021/07/17 14:00