神木隆之介『100日間生きたワニ』、上映時間が「短すぎ」!? 「それで1,800円!?」「テレビで放送すれば?」公開近づき波紋
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、公開が延期になっていたアニメーション映画『100日間生きたワニ』が7月9日にいよいよ封切られる。公開を喜ぶファンがいる一方で、ネット上では「誰が見に行くの?」と早くも不安視する声が上がっているという。
本作は、Twitter上に100日間投稿されて話題を呼んだ、イラストレーター・きくちゆうき氏の4コマ漫画『100日後に死ぬワニ』が原作。100日後に死んでしまうワニの平凡でありふれた日常や、仲間たちとの交流を描いており、監督は大ヒット映画『カメラを止めるな!』(2017年)の上田慎一郎氏と、その妻で新鋭の監督として評価を集めるふくだみゆき氏が務め、主人公・ワニの声は神木隆之介が担当。ほかにも、中村倫也や新木優子、山田裕貴、人気声優の木村昴らが脇を固めている。
「当初は5月28日に封切り予定だったため、今年2月には映画の詳細が解禁になっていました。その時点では、上田&ふくだ監督夫妻の起用や神木の主演が話題を集め、期待の声もありましたが、正式な公開日が近くなって判明した“63分”という上映時間が、ネット上で注目されているんです。SNSや掲示板には『それで1,800円も取るの!?』『そんな短いなら、テレビで放送すればよかったのでは?』『63分って短すぎ! ますます誰が見に行くのか謎』などの書き込みもあり、この短尺に衝撃を受ける人は多いようです」(映画ライター)
こうした批判が上がるのは、“Twitter上でブレークした作品”という点が関係しているようだ。
「ディズニーのアニメーション映画も70分前後の作品があるので、子ども向け映画と考えれば、63分も妥当な時間といえるでしょう。しかし、この作品はTwitter上で話題になった漫画のため、読者のほとんどはSNSを使う大人たちだと思われます。家族で見に行く場合もあるかもしれませんが、作品のファン=大人が映画館に足を運ぶと考えれば、63分は確かに『短い』と感じそうです」(同)
そもそも、同作の映画化や、原作からタイトルを変更した意味など、漫画ファンの間でもさまざまな意見が上がっており、ネット上には「とっくにブーム過ぎてるでしょ」「漫画は好きだったけど、映画は興味ないかな」「タイトルにインパクトがあったからよかったのに、変えたら作品まで台無し」といった、厳しい意見も出ていた。
「元の作品がヒットしたので即映画化……といった迅速な対応が取れない業界の事情も理解できますが、“売り時”を逃してしまった感は否めない。本来ならもう少し早く公開する予定だったとはいえ、前評判がこれだけ悪いと、どちらにしても苦戦を強いられていたかもしれません」(同)
SNSやネット発の作品が映画化された例は過去にもあり、 ネット掲示板「2ちゃんねる」の書き込みから派生した『電車男』(05年)は、最終的に興行収入37億円の大ヒットを記録。実写とアニメの違いなどはあるものの、公開後は『100日間生きたワニ』も高評価を得られるだろうか。