焼け野原で誰も続けないのかも

『モーニングショー』玉川徹氏、好きなキャスター1位でも「誰も僕を目指さない」と嘆き……羽鳥慎一もズバリ

2021/06/15 17:59
村上春虎
『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)公式サイトより

 6月15日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、レギュラーコメンテーターの玉川徹氏が珍しく弱気になる一幕があった。

 そのきっかけは、SNSに寄せられたあるユーザーの投稿。「今まで辞める人たくさん見てきたけれど、新卒2年目の『この会社で偉くなってもランチが食パンなので辞めます』は最高だった」というもので、これがネット上で話題になり、10万を超える「いいね!」がついたという。

 出世を目指して頑張ったところで、結局、ランチは食パンという夢のない光景を目の当たりにした新人。そうした職場状況についてコメントを求められた玉川氏は、「(上の人間からすると)目指すべき姿を、後輩に自ら見せるっていう話ですよね」と、上司は手本となる姿を部下に見せるべきだと切り出すと、「前から疑問に思っているんだけど、誰も僕の仕事を目指してくれないんだよね」と嘆いた。

 玉川氏は周知の通り、同番組のコメンテーターとして出演するかたわら、自ら取材活動も行っている。いわば、ディレクターも兼務している立場のため、今日の放送を担当するチーフディレクターに、若手ディレクターは自分のようなポジションを目指したいか聞いてもらったという。

 アンケートをとった人数はわずか4人だが、結果として、「玉川氏を誰一人として目指していない」ことが判明。若手ディレクターにその理由を尋ねたところ、「独特すぎて憧れの対象外」「自由に発言しているように見えて、実はすごく不自由な面も見えて、気苦労もありそうでイヤ」といった回答が返ってきたとか。


 これを聞いた羽鳥慎一が「それは後ろ向きだな」と漏らすと、玉川氏は「後ろ向きっていうか、僕は寂しいですよね」とポツリ。「『玉川さんみたいになるにはどうしたらいいですか?』って聞いてくれたら、上司に全然わからないような秘けつを、ちょっとずつ教えてあげてもいいなと思っているが、誰も来ないし、4人は全然考えてもいない」と、苦笑い。

 弁護士の菊間千乃氏が「玉川さんはテレビ朝日の新人社員研修で、お話をしたりとかしてないんですか?」と質問すると、「会社側からも、そういうのを求められてない」と玉川氏。羽鳥は「そこですよ。局に何人かいる、能力はあるんだけど研修に呼ばれない人ね」とズバリ言い、菊間氏も「アハハハ!」と大爆笑していた。

「そんな玉川氏は、ニュースサイト『文春オンライン』が5月29日に発表した『好きなキャスター&コメンテーター2021』ランキングでは、前回7位から大きく順位を上げ、初の1位になりました。ちなみに、2位は羽鳥です。一方、明治安田生命が毎年調査している今年の『理想の上司』アンケートの結果では、総合部門はおろか、文化人部門にも玉川氏は入っていません。羽鳥は文化人部門の5位にランクインとなりました」(芸能ライター)

 コメンテーターとしては好きだが、憧れる存在ではないことがわかった玉川氏。今後もリモート画面での孤独な咆哮は続きそうだ。
(村上春虎)

最終更新:2021/06/15 17:59
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