ひろゆき氏、YouTube登録者数100万人目前! テレビ関係者から見た「令和の論破王」ブレークの転機とは?
YouTube登録者数は96.1万人(6月1日現在)。今まさに100万人到達を目前に控えているのが、2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)の創設者である「ひろゆき」こと西村博之だ。
どんな人気YouTuberも、更新するごとに再生回数を落とす傾向にあるの中、ひろゆきのチャンネル『ひろゆき, hiroyuki』は、どれも70万回、80万回と余裕で高水準を保っている。
チャンネルのメインとなるコンテンツは、移住先であるフランス・パリからの生配信動画。日本時間で朝5時からの配信にもかかわらず、リアルタイムの視聴者は3万人以上もいるという。配信映像としては、ビールを飲むひろゆき氏が映るだけで、内容も視聴者からの質問に答えていくという、目新しい要素はないが、なぜここまで支持を得ているのだろうか?
そこにはいくつかのターニングポイントがあったと話すのはテレビ業界関係者だ。
「ひろゆきが、世間に見つかったのは『グッとラック!』(TBS系)です。昨年4月にパリからリモート出演し始め、そのストレートの物言いから番組内での注目度も上がるとネットニュースになる回数も増加。またコロナ禍ということで現地パリのリアルのコロナ事情を聞く頻度も増えました。同じパリ在住の知識人には作家の辻仁成氏もいますが、次第に、ひろゆき一択になりましたね」
さらにもう一つの転機として言われているのが、昨年11月に勃発した、“ホリエモン”こと実業家の堀江貴文氏との、餃子店におけるマスク着用をめぐる騒動だろう。同年9月のホリエモンの口撃により困窮した餃子店を救い出す動きをしたひろゆき氏には、ネット上で称賛が集まった。
その後は、不登校の12歳YouTuber・ゆたぽん、キングコング・西野亮廣、元ZOZO創業者・前澤友作氏と、トラブルの大小こそあれ、Twitterで闊達とした議論を繰り広げるたびに知名度を高めてきた。
「さらに彼のすごいところは、ひょうひょうと人をバカにできることと、そして何を言っても炎上しにくいところです。例えば『バイキングMORE』(フジテレビ系)の坂上忍、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)の玉川徹氏は、いわば“怒れる論客”として声を荒げては視聴者の逆鱗に触れて炎上するケースも多いのですが、ひろゆきは人の心があるのかすらわからない“たたずまい”なので、どんなにひどいことを言っても、視聴者に怒りがあまり湧いてこない。『ひろゆきなら、いいか』と許されてしまう部分が多大にあり、これは大きなメリットです」(放送作家)