「大野担の86歳」「きよし推しの73歳」……「婦人公論」読者の”推し”は命と直結!?
発売中の「婦人公論」(中央公論新社)6月8日号、今回の特集は「年齢を味方につけて『いま』を楽しめる人でいたい」です。「昨日より今日、今日より明日をステキな日に」ということで、88歳の女優で作家・岸恵子、1950年生まれのスタイリスト・西ゆり子さん、80歳で少年野球チームを率いる棚原安子さんら、年を重ねて輝きを増すシニアが勢ぞろいしています。
読んでいくと、昨今のホットワード「推し」が、シニアにも生きがいを与えていると実感することに。さっそく中身を見ていきましょう!
<トピックス>
◎小林照子×村崎芙蓉子 好奇心をエンジンに、86歳現役を貫く
◎読者体験手記 財布のひもをゆるめて、いざ出発
◎田原俊彦 攻めてる還暦についてこいよ!
hyde推しの86歳×大野担の86歳
最初に見ていくのは、共に86歳で現役の美容研究家兼メイクアップアーティスト・小林照子さんと医師・村崎芙蓉子さんの対談「好奇心をエンジンに、86歳現役を貫く」。
86歳には見えないほどシャキッとしているお二方。対談を読むと、共通しているのは新しいものに対する好奇心や行動力のようです。小林さんは米国発の新興SNS「Clubhouse」や音声配信「ポッドキャスト」を使いこなしているそう。村崎さんも、最近になって中古マンションを購入。平日はそこを拠点に、夫と離れて過ごす“週末婚”デビューをしたそうです。
また、“追っかけ体質”も2人の共通点。村崎さんは、嵐・大野智推し。「“大野担”仲間と札幌や名古屋のコンサートにペンライトを持って追いかけたなあ」と嵐の活動休止前を振り返ります。一方の小林さんは、L’Arc-en-Ciel・hydeの大ファン。コンサートに通い「hydeと親しい知人に紹介してもらって楽屋に挨拶に行った」とパワフルで、80代のファンは小林さんだけだと本人にお墨付きをもらったとか。これが“職権乱用”と言われないのも年の功かもしれません。
推しがいるから心が若いのか、それとも心が若いから推せるのか。卵が先かニワトリが先か、のような問答ですが、更年期治療を専門とする村崎先生に、いつかそのあたりも明らかにしてほしいです。