元モー娘。田中れいなは「考え方の相違」、共演俳優は「方針に賛同できない」……降板相次ぐ2.5次元舞台『剣が君』運営が「囲み取材なし」の“応急措置”
6月2日より、東京・こくみん共済 coopホール/スペース・ゼロにて、舞台『剣が君-残桜の舞- 再演』が上演される。同作は昨年、元モーニング娘。の田中れいなが主人公・香夜を演じており、今回の再演でも続投するはずだったが、今年4月に急きょ降板が発表され、ファンは騒然。マスコミ関係者の間でも、「“トラブル続き”の同舞台に注目が集まっている」という。
同作は、女性向けアドベンチャーゲーム『剣が君』(Rejet)シリーズを実写化した2.5次元舞台で、芸能事務所・アミプロがプロデュースを手掛けている。
「田中は昨年7月に東京・シアター1010で行われた初演で主演を務め、今年の再演にも同じ役で起用されていました。しかし4月9日、舞台の公式サイトにて『この度、香夜役の田中れいなさんは諸事情により、やむを得ず降板することとなりました』と発表されたんです。かたや田中の所属事務所・アップフロントクリエイトは、同日に公式サイトで『このたび、公演を健全かつ円滑に進めるにあたって、舞台制作側との考え方の相違が生じた為、両社協議の結果、大変遺憾ではございますが、事務所の判断で降板する』とコメント。業界内では、田中サイドと、舞台の制作側の間で、新型コロナウイルス感染拡大防止対策をめぐる意見の食い違いがあったものとみられていました」(芸能ライター)
その後、田中の代役として、かつて同じアップフロントに所属していた、ハロー!プロジェクトのアイドルグループ・こぶしファクトリー(20年3月に解散)のメンバー、浜浦彩乃の出演が明らかに。浜浦は現在、ワーナーミュージックに所属しているが、ファンの間で「元同じ事務所のタレントを使うって、なんか違和感ある」「意地でもハロプロOGを出したい制作側の意図を感じる」と物議を醸すことに。
「アップフロントの現役タレントの代役が、元アップフロント所属タレントというのは、“ジャニーズ主演舞台の代役を、元ジャニーズが務める”ようなものですから、ファンが戸惑うのも無理はないでしょう。そんなこんながあった『剣が君』ですが、5月29日、今度は出演者の1人がコロナ感染により降板を余儀なくされました」(テレビ局関係者)
降板したのは、初演から“ハバキ憑き”という役で起用されていた女優・佐武宇綺だ。
「ネット上には彼女の体調を気遣う声や、励ましの言葉が寄せられていますが、そもそも田中は『万全なコロナ対策がなされていない』との判断で降板したとみられているだけに、出演者の中から感染者が出たことは、作品をプロデュースするアミプロにとって痛恨の極みでしょう」(同)
また、実は昨年の初演時からコロナ絡みのトラブルがあったとみられている。もともと鷺原左京役で出演が決まっていた俳優・山本一慶は、開幕まで1カ月を切った段階で降板しており、アミプロはその理由について、「一身上の都合」と説明。山本は自身のTwitterで「運営方針に賛同できなくなりました為、今回は出演を見送らせて頂く」と報告していた。
「当時、同舞台はコロナ禍の影響で、座席数を減らして上演することとなりましたが、アミプロはそれに伴う売り上げ減を回避すべく、山本の降板を発表する前日に、チケット代を5,000円値上げ。すでに購入した人も5,000円を上乗せして支払わなければ鑑賞できない……という無茶なチケットの売り方をしていました。山本は、それに納得できず、致し方なく降板したとみられています」(前出・ライター)
舞台などでは通常、初日公演に先がけてマスコミ向けのゲネプロが公開され、囲み取材の場も設けられる。しかし、今回の再演では「何かとトラブル続きのためか、囲み取材は行わないそう。取材陣から都合の悪い質問を避けるための応急措置でしょうね」(同)という声も聞かれる。
6月2日の初日から6日の千秋楽まで、これ以上トラブルが起きなければいいのだが……。