コラム
“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第552回】

コブクロ・黒田俊介の“ダサすぎ不倫”に見る、女性スキャンダルを暴かれる有名人の「共通点」

2021/05/18 21:00
神林広恵

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 本当にやるのか東京五輪。経済界、著名人、アスリートからも賛否の声が上がりつつある。その中でも驚いたのは、やはり楽天・三木谷浩史会長の「自殺行為」発言だろう。確かにワクチン接種ひとつとっても体たらくな状態で、そんな国が五輪を開いたらどんな悲惨な結果になるのか――。恐ろしい。

「週刊女性」6月1日号(主婦と生活社)

第552回(5/13〜5/18発売号より)
1位「コブクロ黒田 『ダサすぎ不倫』誰も止められなかった『俺様・神様・天狗様』」(「週刊女性」6月1日号)
2位「所ジョージがひと肌脱ぐ 草なぎと地上波ゴールデン共演」(「週刊女性」6月1日号)
3位「阿部寛 “必勝”差し入れは行列ができるフレンチフライ」(「週刊女性」6月1日号)
※女性セブンは合併号休み

 またしてもトホホな不倫騒動が勃発した。人気デュオのコブクロ・黒田俊介44歳の不倫だ。報じたのは先週の「週刊文春」(文藝春秋)だが、記事によると相手女性は30代の独身女性A子さん。黒田は週に3回も彼女の部屋を訪れたり、1日に400通もLINEをやりとりするなど、ディープな不倫関係にあったが、その後破局。そして憔悴したA子さんを黒田はストーカー扱いし、A子さんは自殺未遂までしてしまったというものだ。

 「文春」を読む限り、ひどい男だ、と思う。これまでもっとひどい不倫劇はあった。渡部何某とか、東出何某とか――。しかし、ひどいのは不倫相手への対応だけではなかった。何しろ、黒田は「文春」の自分の不倫に対する取材を知るや、出版差し止めの仮処分を裁判所に申し立てたからだ。

 あーーぁ、やっちまった。最悪な対応だ。出版差し止めとは虚偽や名誉毀損にあたる可能性があり、出版後の名誉回復が難しい場合などに、その報道を行う出版物(雑誌や書籍など)に対して行われるもの。しかし、これは言論や表現の自由、そして読者の知る権利をも犯す可能性が大きく、かなり厳格な要件が必要とされ、裁判所も慎重さが求められるものだ。

 だから、不倫スキャンダルに対し出版差し止めなんていうことを行った著名人、芸能人の例など記憶にない。自分の不倫スキャンダルを封じ込めるために公権力を使って週刊誌を“発禁”にしようとする暴挙であり言論弾圧なんだから。よって言論機関であるメディアからも総すかんを食う可能性は高い。

 さらに最悪なのは、この出版差し止めの理由として黒田サイトが“女性のストーカーを助長する行為にあたる”と主張したことだ。つまり別れた女性のせいにしていること。しかも自殺未遂もまるで虚偽扱い。

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