「ママ友いらない」コミュ障ママが、幼稚園の委員に! 強制LINE交換に衝撃も……トラブルを乗り越えられたワケ
沙也加さんは、ママ友付き合いのつらさをSNSで発信していた。しかし、それが一部のママに気づかれたという。
「ママ友から、『絵が得意なんだって? 』と聞かれた流れで、SNSをやっているのか聞かれたんです。もちろんSNS上で本名は明かしていなかったのですが、見つけられてしまいました。私は自分のことを“コミュ障”だと思っているので、その悩みを投稿していたのですが、ママ友から暗に『甘えているんじゃないの』と言われたんです」
落ち込んでいると、Mさんからメッセージが届いたという。
「『悪口と思う人がいるから、幼稚園でのことはネットには書かないほうがいいよ』って書いてありました。Mさんは、幼稚園で会った時に『小学校になると、ママ友付き合いがもっと広がるよ。『この人とは合いそう』と思う人に、自分から挨拶したり話しかけたりしたほうが親しくなれる』とアドバイスもくれて。Mさんは保育士だったので、私のようなママ友付き合いが苦手な保護者の気持ちもわかるみたいでした」
また、Mさんからは、グループチャットのメッセージには、短くてもいいから返信をしたほうがいいと、助言を受けたそうだ。
「『返信しないと、次に会い時に気まずくなって、さらにママと距離ができちゃ』と。それから、グループチャットでもきちんと返信をするようにしました。そこでのやりとりから、卒園準備では私の得意分野の仕事を振ってもらえることに。手先が器用なので、フラワーレイや園児が卒園式で付ける手作りのコサージュ作ったり、本職を生かしてアルバムのデザインも担当しました」
そう語る沙也加さん。どれもママたちの間で評判を得たという。
「初めはウザいと思っていたグループチャットでしたが、ママから『コサージュ可愛い』とメッセージが来たり、『ありがとう』といわれたのでやって良かったと思いました」
初めは憂鬱に感じた委員活動だったが、やりとげた達成感があった。
「Mさんに、『ほかママたちも、決してママ友付き合いが得意じゃないよ』と言われて、確かにそうかもしれないなと。この経験を生かして、小学校でのママ友付き合いをやっていこうと思います」
面倒に思えるママ友付き合いも、振り返れば子育ての期間の一瞬なのかもしれない。できるならば、気持ちを切り替えて前向きに取り組みたいものだ。