「ママ友いらない」コミュ障ママが、幼稚園の委員に! 強制LINE交換に衝撃も……トラブルを乗り越えられたワケ
今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。
小学校や幼稚園で保護者会が開かれ、PTAの委員決めが行われる4月になると、SNSでは、委員に選ばれたというママの不安や葛藤を目にすることがある。そんな中、“コミュ障ママ”というような言葉で、ママ友付き合いのつらさをつぶやいているアカウントも目立つ。今回は、ママ友付き合いが大の苦手だという女性が、どのように克服したのかを紹介する。
子どもの園行事が苦痛で堪らない“コミュ障ママ”
沙也加さん(37歳・仮名)は、都内にある幼稚園に6歳になる息子を通わせていた。
「うちの子は、早生まれでほかの子よりも体が小さかったんです。男の子だったので、周りのやんちゃな子にいじめられたらどうしようというのもあって、年少からの入園ではなく、年中からの2年保育にしました」
沙也加さんは、アニメの専門学校に通うために上京し、その後、デザイン会社に就職。30歳で結婚して息子を出産した。
「妊娠をきっかけに、夫と中古の建売住宅を購入したんです。その時は、ここにずっと住むということを、そんなに深く考えていなかったのですが、子どもができた時に意識が変わりました。そして、近隣の人との関係を築かなくてはいけないこと、特にママ友付き合いをしなければならないと思うと、それを重荷に感じるようになったんです」
沙也加さんは、子どもの園行事が苦痛で堪らなかったという。
「私って、いわゆる“コミュ障”なんです。ママ友と話していると、『今の私の話、おかしいと思われていないかな』とか不安になりますね。ママ友からランチに誘われても、『たまたま私がそこにいたから誘っただけで、本当は誘いたくないのかも』って、相手の様子がすごく気になっちゃうんです。昨年は、コロナ禍で親子遠足が中止になったので、思わずほっとしました」
しかし、幼稚園では、避けていた委員に選ばれてしまったそうだ。
「うちの園は、4月に役員決めをするんです。私は年中からの入園だったので、その年は免除されました。年長でも選ばれないと思っていたのですが、一度役員をやった人や、下の子がいる人、親の介護が必要な人などを排除していったら、かなり人数が絞られて、抽選で卒園対策委員に選ばれてしまったんです」