コラム
「元極妻」芳子姐さんのつぶやき102

“山口組一強”はさらに進む? 元極妻が考える「ヤクザの勢力図2021」

2021/03/28 16:00
待田芳子(作家)

 この原稿を書いている3月25日現在、この幸平一家系の組長の破門状がネット上に出回り、手打ちが済んだというウワサも出ています。関係者の処分(とお金)で手打ちというのは王道ですね。

 住吉会と稲川会は、それこそ葬儀場を銃撃した四ツ木斎場事件(2001年)をはじめ、たびたび歴史的な対立を繰り返してきました。そして、警察と山口組は、今の対立を喜んでいるという説もあります。山口組は、分裂による内部(分裂したので厳密には「内部」ではないですが)抗争的なところで「特定抗争指定暴力団」の指定を受けていますから、住吉会と稲川会が指定されれば主要団体すべて指定となります。

 警察的には「お手柄」ですし、以前から指定を受けている山口組としては、ほかの二大組織も指定されて行動を制限されたほうがいいですからね。そこで、警察は主に予算獲得、山口組は他団体の勢力を削ぐことを目的に、「住吉vs稲川」の対立をもっと煽りたい……というんですね。それはどうですかね。

 報道には、「『「特定抗争』指定で六代目山口組が科された事務所の使用禁止や5人以上の集会禁止などの不利益が早急に解消されると見込めない以上、他団体も同じような目に遭うことが望ましい。六代目山口組だけが不利益をこうむれば後れを取る」ともありましたが、どうでしょうか。このまま山口組が勢力図を塗り替えていくのでしょうか。

待田芳子(作家)

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻。夫とは死別。本名・出身地もろもろ非公開。自他共に認める癒やし系。著書に『極姐2.0 旦那の真珠は痛いだけ』(徳間書店)がある。

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最終更新:2021/03/28 16:00
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