知られざる女子刑務所ライフ113

覚醒剤使用・スピード違反・ひき逃げでも懲役5年は、かわいかったから!? 元女囚が考える女性の量刑

2021/03/21 16:00
中野瑠美改め瑠壬(作家)

「無罪多め」の裁判官

 編集者さんによると、この深野裁判官は「もともと無罪多め」やそうで、今までも大麻使用の疑いで逮捕(パク)られたガイジンさんとか、「尿検査の尿をすり替えられた」言うた人とか、微妙な人を無罪にしてるようです。日本の地裁の有罪率は99.9%やそうですから、めちゃくちゃレアな裁判官なんですね。

 5年の理由は「被告人がかわいかったから」ちゃいますかね。だって瑠美もそうでしたもん(笑)。瑠美が覚醒剤所持でパクられた時、刑がめっちゃ安かった(軽かった)のは、検事さんと仲よくしてたからです。拘置所で刑務官ともチューとかしてましたしね。もう時効ですよねー。

 この話は編集者さんにもバカウケで、「美人はトクすね」と大笑いしてましたが、まあ、あの頃は若かったし(遠い目)。

 キャバ嬢さんの場合も、もともと無罪多めの裁判官の法廷に持って行ってもらったのは、「かわいい」と思われたからですよ。皆さんもパクられたら(パクられないのが一番ですが)、取り調べには「色気と愛想」で応じるとええと思いますよ。若くなくても、熟女には熟女の魅力がありますから、癒やし系を演出して、ニッコリすれば大丈夫です(多分)。

中野瑠美改め瑠壬(作家)

中野瑠美改め瑠壬(作家)

1972年大阪・堺市生まれ。覚せい剤取締法違反で4回逮捕され、合計12年の懲役を経験。出所後は、刑事収容施設への差し入れ代行業や収容者と家族の相談窓口などを行う。現在は堺市内で「Night Space祭」を経営。著書『女子刑務所ライフ』(イースト・プレス)がある。

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最終更新:2021/03/21 16:00
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