コラム
知られざる女子刑務所ライフ113

覚醒剤使用・スピード違反・ひき逃げでも懲役5年は、かわいかったから!? 元女囚が考える女性の量刑

2021/03/21 16:00
中野瑠美改め瑠壬(作家)
東京地方裁判所 写真ACより

 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

職務質問中に逃走、ベンツで通行人をはねて死なせたキャバ嬢

 まさかの「懲役5年」に、全国民が怒ってますよね。警察の職務質問中にベンツを急発進させて逃げた上に、通行人をはねて死なせたキャバ嬢の件です。しかも尿検査で覚醒剤反応が陽性でした……。

 忘れてましたが、事件は去年の5月やったんですね。ネットニュースにはぐしゃぐしゃになったベンツのボンネットが開いて、部品が飛び出してる映像とかも出回ってますね。スピードを出し過ぎて停めてあったクルマに接触した勢いで歩道に乗り上げて、女性がはねられて亡くなっています。被害者さんはまだ34歳だったそうです。お気の毒としか……。

 この日、キャバ嬢のマンションの監視カメラは、ベンツを乗り捨てて部屋に逃げ込んだ挙げ句に警察官に連行されるキャバ嬢の姿もガッツリ映してて、別の意味で怖かったです。他人様のことは言えませんが、悪いことはできまへんね。

虚言癖はクスリのせい?

 このキャバ嬢は、家賃5万円のアパートに住む「自称セレブ」で、神奈川県生まれの神奈川県育ちやのに、なぜか「サンディエゴ出身」とかようわからない人のようで、ネットでもさんざん叩かれていました。 

 瑠美は、そうゆうのは興味ないんですけど、クスリ(違法薬物)やってると、虚言とか出ちゃうこともけっこうありますからね。もちろん瑠美は、今はないですよ……。

 このキャバ嬢はお友達に「コカインをやってた」とか言うこともあったようです。たしかにコカインは覚醒剤より高いんで、セレブといえるかも(笑)。あと、尿検査で覚醒剤陽性やったのに「前日に寝ている間に一緒に泊まっていた男性から注入された」と言ってるそうで、これはおもろかったですね。そんな言い訳、通じると思ってるとは……。隠し持っていたガラスパイプのDNA鑑定で、クロでしたね。

 結局、覚醒剤・職質ぶっちぎり・スピード違反・ひき逃げと、えらいことになったわけですが、それで判決は「懲役5年」です。まあ、みんなも怒りますよね。東京地方裁判所の深野英一裁判官は、覚醒剤を使ったことと、「法定速度を大幅に超え無謀で危険な運転をしたうえ、その場から立ち去っている。自分のした行為や責任に向き合おうとせず、刑事責任は重い」ちゅうて……懲役5年。「主文」(被告人をナニナニに処すちゅう部分です)と、その「理由」がぜんぜんちゃいますね。

アクセスランキング

今週のTLコミックベスト5

  1. 幼馴染は一卵性の獣~スパダリ双子とトロトロ3人生活~
  2. 今宵あなたとひたむき淫ら
  3. 水着をズラした彼のアソコは超XL~更衣室で肉食獣みたいに攻められ乱れて入ります!?~
  4. ニセモノの恋なので溺愛はいりません
  5. アソコのサイズが見えるようになったのですが!?~通常サイズがほとんどなのに会社の隣の彼がXL!?~
提供:ラブチュコラ
オススメ記事
サイゾーウーマンとは
会社概要
個人情報保護方針
採用情報
月別記事一覧
著者一覧
記事・広告へのお問い合わせ
プレスリリース掲載について
株式会社サイゾー運営サイト