仁科友里「女のための有名人深読み週報」

古舘伊知郎に見る“女性差別”的思考……小川彩佳アナへの「自我が強すぎる」発言が意味するモノ

2021/02/11 21:00
仁科友里(ライター)

“ザ・男尊女卑”は少なくなっているが……

 「報道と女性」といえば、古舘は『おしゃべりオジサンとヤバイ女たち』(テレビ東京系)で、こんな話をしていたことがある。後輩の女性との飲み会で「どんな仕事をしたいの?」と聞くと、だいたい「報道です」と答える。「頑張りなよ」で終わらせればいいのに、古舘は「報道ねぇ……」と漏らしてしまい、女性に「いけませんか?」と言われることもあるのだという。たまたま相手の女性に報道の適性を感じなかったり、ほかのジャンルが向いていると思ったのかもしれないが、面接でもないのに相手をジャッジする感じ、悪い意味での“オジサン”に思えてならない。

 森発言のような“ザ・男尊女卑”は少なくなってきているが、古舘のように「同情してるフリをして、実は女性を下に見ている、仕事から排除する」ような発言は、ちまたにあふれているのではないだろうか。

 そういえば、古舘の子息・古舘佑太郎は俳優として活動している。古舘の評判が下がれば、「あの男尊女卑オジサンの子ども」と変な色眼鏡で見られないとも限らない。最愛の子息のためにも、現代感覚を学んでいただきたいものだ。

仁科友里(ライター)

仁科友里(ライター)

1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

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X:@_nishinayuri

最終更新:2021/02/11 21:00
言葉は凝縮するほど、強くなる
それでいて「俺は女性に理解ある」というスタンスね