サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」古舘伊知郎に見る“女性差別”的思考 コラム 仁科友里「女のための有名人深読み週報」 古舘伊知郎に見る“女性差別”的思考……小川彩佳アナへの「自我が強すぎる」発言が意味するモノ 2021/02/11 21:00 仁科友里(ライター) 女のための有名人深読み週報 女性が仕事を続けるのは「自我が強すぎる」? 相手を励まそうとして、かえって余計なことを言ってしまうのは、一般社会でもよくあることだが、小川アナの古巣・テレビ朝日の先輩であり、『報道ステーション』でタッグを組んだ古舘伊知郎も同じ轍を踏んでしまったようだ。 古舘は2月8日、自身のYouTubeチャンネル「古舘Ch」で、夫の不倫騒動の渦中にいる小川アナについて言及。「絶対傷ついてるよな」「電話しようと思ったんだよ、旦那が不倫と出たときに。でもね、一番つらいと傷ついているときに励まそうと思ったって逆効果だから、失礼になるからやめたんだ」と自重したと話していた。ここで終わればいいのに「小川はね、悪く言うと自我が強すぎる。よく言うと向こうっ気が強い」「絶対、頑張ってやろうという気持ちがあるから、月〜金(のニュース番組のメインキャスター)を引き受けたんだって思うよ」と話していたが、“月〜金を引き受けたから何なのか”のオチはないままに終わった。 今はなき『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ)で、司会の上沼恵美子が「芸能人にオトコもオンナもない。売れたもん勝ち」という意味の発言をしていたことがあるが、それはニュースキャスターとて一緒ではないだろうか。男女関係なく、メインキャスターをやってみたいと思うし、一度引き受けたからには、そう簡単に手放したくないと思うのが人情だ。けれど、女性が仕事を続けようとすると「自我が強すぎる」「向こうっ気が強い」と言われてしまう。 古舘は「小川アナは向こうっ気が強いから、月〜金のニュース番組のメインキャスターという重労働を引き受けたが、結婚して幼子を抱える身には無理だった(そのひずみが、夫の不倫という形で露呈した)」と言いたかったのかもしれない。常識的にいえばそうかもしれないが、T氏はかなりの資産家なわけだから、その気になれば家事や育児を外注することができるはずだ。報道の現場の過酷さを知っていて、小川アナの味方を名乗るなら、そのあたりのことを夫に対して一言言うべきではなかったのか。 次のページ “ザ・男尊女卑”は少なくなっているが…… 前のページ123次のページ 楽天 言葉は凝縮するほど、強くなる 関連記事 IMALUの彼氏、「明石家さんまをあまり知らない」のは本当か? 仕事も恋愛もやりづらい、二世タレントのサガゆきぽよ、詐欺逮捕の知人男性になぜ合いカギ渡した? 芸能人は「近い人こそ要注意」と思うワケ西野亮廣のオンラインサロン会員になっても……「夢をかなえることは難しい」と思ってしまうワケ有働由美子アナ、女友達の写真を見て「余りもの」呼ばわり! セクハラじみた発言なのに炎上しないワケ小島瑠璃子に見る“嫌われる”才能……『キングダム』作者との交際が「騒がれたワケ」の自己分析に感服!