カルチャー
[再掲]出版界で働く女子の座談会

上白石萌音主演『ボス恋』視聴率2ケタキープ! 「雑誌作り楽しそう」の声も「編集長からビンタ」「陰口は日常茶飯事」な“リアル”とは

2021/01/27 22:00
サイゾーウーマン編集部

――皆さん、壮絶な職場体験をお持ちのようで……。辞めない限り、移動は難しいんでしょうか?

B「基本的に、自分の意思通りに移動できた人なんていないよね?」

A「いないですよ。前の会社なんて、編集部から他の部署に異動になること自体、”恥”って言われていたよ」

C「移動に関しては、社で一番売れている雑誌の編集部の意見が通るみたい。私が書いている雑誌の編集部の隣りの編集部なんて、売れてるから人員は厚いんだけど、一人ひとりの仕事が少ないから、編集とは思えないぐらいに帰りが早いし」

B「そうそう。うちも一番売れている雑誌の編集部が、ほかの編集部員を取り込みたいときは、幹部社員の”神の声”が総務を通じて社内に流れる(笑)。だから優秀な編集者が、好調な雑誌に集まっちゃうんだよね。そりゃ、低調な雑誌は休刊しちゃうな、って肌で感じる」

――確かに、最近は終わりの見えない不況で、出版社側も休刊を決めたり、経費を削減したり、と手を打っているようですが?

A「でも、今までが異常なくらい、経費を使ってたからね。マンガのヒット作を連発しているS社なんて、全然仕事もまだしてない新人作家を、海外旅行につれていってたらしいよ。打ち合わせの食事代も、1回5万円でも全然通ってみたいだし」

C「すごい! 私が関わってる編集部なんて、『打ち合わせの際は一人に付き、コーヒー一杯まで』というお達しまで来ているというのに」

B「残業代が制限されても、仕事が残っているから、サービス残業になるじゃないですか。だから編集部と、広告部とかほかの部署との”時給”の格差が激しくて、社内に不穏な空気が流れているかも(笑)」

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