コラム
“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第538回】
ジャニー氏の性虐待告発は「若気の至り」「暴露するもんじゃない」ーーフォーリーブス・おりも政夫の含蓄ある告白
2021/01/26 21:00
そして年明け早々、ジャニーズ関連で注目すべきは、前述「女性自身」松潤記事でも触れられていたJr.の定年制だ。
1月16日、ジャニーズ事務所はJr.に定年制度を設けると発表。その内容は満22歳になったのちの3月31日までにJr.と事務所が話し合い、活動継続について合意に至らない場合は、Jr.活動を終了する。それを23年3月31日から適用するというのだ。
いやはや、これまでのジャニーズ事務所の軌跡を考えれば、異例で異様なことだろう。なにしろジャニーズ事務所の基盤を作り、ここまでの帝国にのし上げた故・ジャニーズ喜多川氏は、Jr.を発掘し育てることを生きがいとし、Jr.から国民的アイドルを多数輩出させてきた。Jr.をこよなく愛したジャニー氏が存命なら、定年制導入は難しかっただろう。もちろん歳を食ったJr.には興味を失ったともいわれるが、しかし定年制まではね。
もちろんJr.制度には多くの問題も存在する。Jr.は契約書も存在しないとされる“研修生“だ。しかも誰もがデビューし、活躍できるわけではない。逆に多くが芸能界デビューを夢見て、しかし夢破れて去っていった。しかも10代そこそこからアイドルを目指してJr.活動やレッスンを優先すれば、その後のつぶしがきかないことも多く、身を持ち崩したり、事件を起こしたりする元Jr.も多い。
さらに問題なのが、Jr.が不祥事を起こせば、その多くが即刻クビ(契約もしていないのに、だが)。そしてジャニーズ事務所が責任を取ることもない。まさに放り出すのだ。