同僚の足を引っ張り、上司から「やる気あるの?」とキツイ一言……“眠気覚ましの薬”に手を出した31歳女性の心配事
「毎月、生理前に眠くなってしまう」「昼寝や仮眠をとらないと、夜まで体が持たない」「気づいたら職場でウトウト。同僚や上司から批判の目が怖い」
そんな経験はないでしょうか? 生理前の強烈な眠気は、PMS(月経前症候群)の症状の一つ。すぐに休めればいいですが、時と場合によっては困ることもありますよね。
そこで今回は、毎月生理のたびに眠気に悩んでいる30代女性が、漢方薬で不調を改善できた事例をもとに、あんしん漢方の薬剤師・清水美由紀先生に「PMSによる異常な眠気からの脱出方法」について紹介してもらいました。
1.「よく寝るね、やる気あるの?」上司からのキツイ一言で“薬”に手を出し……
今回ご紹介するのは、昔からPMS(月経前症候群)の症状として強烈な眠気に悩み続けている裕子さん(仮名)31歳のエピソードです。
裕子さんは、化学薬品の研究所に勤務している研究員。学生のころから、生理前はどうしても眠たくなってしまう人で、仕事中もウトウトすることが多いそう。自分がやるべきだった実験でミスをしたこともあるといいます。
また、裕子さんは仕事中の居眠りで重要な薬品の注文を忘れてしまい、納期に間に合わない失敗も経験。そのせいで、チームプロジェクトの業務進行に遅れが出るなど、同僚の足を引っ張ってしまい、上司から「よく寝るね、やる気あるの?」と呆れられたのだとか。
居眠りでの失敗が続く裕子さんは、ありとあらゆる眠気予防対策をするように。手始めとして、ブラックコーヒーやエナジードリンクを常飲したそうですが、だんだん効き目が悪くなってきた気がして、最終的には薬局で“眠気防止剤”を買うように……。これを飲めば一旦目は覚めるものの、薬を常用することへの不安もあり、「このままの眠気対策で大丈夫でしょうか?」と心配していました。
前述の通り、このような生理前の強烈な眠気は、PMSの症状の一つ。母親の勧めで医療機関を受診した裕子さんは、PMSが原因で起こる眠気を解消するための漢方薬を処方されたそう。これを飲むようになってから、生理前でも眠くなることがなくなったといい、「もっと早く漢方薬を処方してもらって、仕事に集中したかった」と話していました。