ケーキを一晩で4個完食する生活……2年で10kgリバウンド! “過食”に悩む34歳、意外な原因は?
過食などのPMS症状が起こる原因は、ずばり、女性ホルモンにあります。詳しいメカニズムはまだ明らかになっていませんが、女性ホルモンである「エストロゲン」や「プロゲステロン」の変動がPMSに関わっていると考えられています。
まず、女性らしさを保つホルモン「エストロゲン」は、排卵(月経の約14日前)の後にガクンと減少。それによって、脳内で働く神経伝達物質の作用が低下し、感情のコントロールが難しくなり、無性にイライラしたり食欲が抑えられなくなったりしてしまうのです。
一方、妊娠を助けるホルモン「プロゲステロン」は、排卵後から月経にかけて多く分泌されます。プロゲステロンは基礎体温を上げ、水分をため込む働きを持つため、ほてりやむくみ、便秘などが起こるのです。これらの身体症状がストレスになり、イライラや過食につながると考えられています。
また、PMSの過食は“心と体のSOS”とも考えられます。あゆみさんの場合は、甘いものを我慢するなど、日頃の無理なダイエットがストレスとして蓄積され、心の栄養が足りていない状態でした。そして、あゆみさんのように太る度にファスティングを繰り返すと、月経に必要なエネルギーや血液が不足してしまいます。ファスティングによるエネルギー不足で体がSOSを出すため、月経前になると脳からしっかり食べるように指令が出され、食欲がさらに抑えられない状態になっていたのです。
日頃の生活習慣を見直して、過食をしてしまう原因を理解することが大切ですね。
3.PMSの過食を治すなら、漢方医学にお任せ!
今回ご紹介したあゆみさんは、「桃核承気湯」と「抑肝散」という漢方薬を処方してもらったとのこと。その結果、飲み始めて2週間後には便秘が改善し、1カ月後にはイライラが治まり、半年後には癖になっていた過食の頻度が減って、体重も自然と落ちていったそう。
「あれこれダイエット法を試してみたけど、全然痩せない……」「ついつい食べ過ぎてしまう体質って変えられないのかな?」
そんな悩みを持つ方には、漢方薬がおすすめ。漢方医学はカラダのバランスを整えて、自然治癒力を高めることで、全身の健康を回復に向かわせる学問。長い歴史とさまざまな症例があり、効果が証明されています。
今起こっている不調を抑えるだけでなく、根本的な体質の改善を目指すものですので、冷えや疲れなどの症状や、太りやすい体質に悩む方には最適。バランスのいい食事や適度な運動を毎日続けるのは難しい……という場合でも、漢方薬なら毎日飲むだけなので、無理せず続けられるでしょう。