眞子さま「強いお気持ち」杏「見事な女っぷり」沢尻エリカ「女優復帰は?」……2020年の“女”を斬る!
「女性週刊誌ぶった斬り!」を連載中の、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク・神林広恵が、今年世間を騒がせた女たちを斬る!
世界にとって特異で異様な年となってしまった2020年。来年は明るくなるといいなと思いを込め、今年を振り返りながら、年末恒例! 女性の注目人物ベスト3(極私的)をピックアップして振り返りたい。
1位 杏
コロナ禍でもたくさんあった芸能界の不倫騒動。そんな2020年を予感させ、先陣を切るように大騒動となったのが東出昌大の不倫騒動だった。なにしろ妻は女優の杏。結婚当初は杏のほうが圧倒的な知名度、実績を誇っていたことから格差婚ともいわれ、その後は杏の内助の功で東出もまた活躍していったことから、不倫への風当たりはもちろん強かった。しかも杏は世界の渡辺謙の愛娘でもある。東出、なにさま! 誰のおかげで! と多くの女性たちから大ひんしゅくを買ったのだった。
そんな東出不倫だったが、その陰で見事な女っぷりを見せたのが妻の杏だった。2月、騒動後、初めてイベントに出演した杏は、その場で自ら不倫について切り出し、騒動を謝罪しつつ、家族にも向けられたマスコミの過剰な取材に対して配慮を求めた。
東出と杏の離婚時期が注目され、またコロナ感染拡大で緊急事態宣言が出た4月、杏は自宅で加川良の「教訓Ⅰ」を弾き語りする自身の動画を所属事務所のYouTube公式チャンネルにアップした。「教訓Ⅰ」はアメリカのベトナム戦争をめぐって日本でも反戦運動が高まっていた1970年、熱狂的な支持を集めたフォークシンガー・加川良が発表した反戦歌。しかも、その歌詞はシンプルに反戦を叫ぶのでなく、「国のために命を捧げる」という物語を相対化し、そのくだらなさを暴く、鋭くて本質的で、かつユーモラスなもの。
コロナ感染拡大で人々がうつうつとする中、美しい歌声と意識の高いメッセージ性にはめちゃ感動! その後、杏は東出と離婚したが、この不倫騒動で杏は器の大きさが東出なんかよりも何倍も違う、と認識させてくれた。東出、本当にもったないことしたね。残念。
2位 眞子さま
今年もまた大きな注目を浴びた眞子さま。小室圭さんとの結婚問題がまだ決着していないが、しかし大きな動きもあった。11月、「お気持ち」文書を発表したことだ。そこには「お互いこそが幸せな時も不幸せな時も寄り添い合えるかけがえのない存在」「結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です」という強い思いが認められていた。
恋する女性は強い! 眞子さまは強い!
この「お気持ち」の後、小室圭さんの母親の元婚約者(400万円金銭問題の当事者)も「400万円」の返金は求めないと「週刊現代」(講談社)で語ったのだ。
とはいえ、この「お気持ち文書」以降も小室さんへの批判は止まらない。というか、エスカレートした感もある。でも、きっと何があっても眞子さまの気持ちは変わらない、揺らがない、そんな強い決意を見て女性としてうらましくも思った。どんな解決方法があるのかないのか、下々にはわかりかねるが、眞子さまもご両親の秋篠宮夫妻も幸せに思える決着になってほしい。来年も頑張れ、眞子さま!
3位 沢尻エリカ
昨年2019年11月、合成麻薬MDMAを含む粉末を所持していたとして麻薬取締法違反で逮捕された沢尻エリカ。今年1月31日の初公判では、「女優復帰については考えていない」と語ったが、それ以降、動向は伝わってこない。本当に、このまま女優をやめてしまうのか。いや、もったいないでしょう。
ここ数年、マスコミ、特にワイドショーの報道は薬物や不倫に関してあまりの“厳罰主義”ではないか。しかも裁判で証人として法廷に立った沢尻の主治医によると、沢尻は大麻に関して「軽度の依存症」だという。だとしたら、依存症の治療を終え、社会復帰して、立ち直ったその姿を見せてほしいと思う。影響力のある芸能人として、そういうけじめもあると思うのだが。