サイゾーウーマン芸能2021年ブレークしそうな若手俳優 芸能 ドラマ評論家・成馬零一がジャッジ ドラマ評論家が選出「2021年ブレークしそうな若手俳優」ベスト3! 松下洸平、岡田建史ランクイン 2020/12/30 19:00 成馬零一 ドラマレビュー男性タレント 3位 岡田建史 岡田建史は、18年の『中学聖日記』(TBS系)でデビューし、有村架純が演じる女性教師に恋心を抱く男子中学生を演じて大きく注目された。その後も、順調にキャリアを重ねており、20年は『MIU404』でキャリア組の新人警部補・九重世人を演じ、時代劇の『大江戸もののけ物語』(NHK BSプレミアム)と、青春ドラマの『いとしのニーナ』(フジテレビ系)では主演を務めた。 近年の若手俳優はみんな器用で、演技がうまいと感心するのだが、その小器用さにどこか物足りなさを感じることが多い。対して、岡田はいい意味で不器用で、演技にぎこちなさがある。その不器用な佇まいゆえに、まっすぐで純粋な若者を演じると見事にハマる。こういう俳優はとても貴重である。 木皿泉脚本の『これっきりサマー』(NHK)は、コロナ禍の影響で甲子園出場ができなかった野球部員の高校生と音楽フェスに行けなかった女子高生の交流を描いたミニドラマだが、岡田が演じた高校生・藤井薫は、彼の持つ不器用な魅力が強く出ていた作品だった。まだ21歳で、これからどんどんうまくなるかもしれないが、この不器用さは保ち続けてほしい。 この3人の魅力は、良い意味での“普通っぽさ”だろう。不安定で先が見えないコロナ禍の時代だからこそ、失われつつある“普通”を体現する男性俳優が、ドラマの中で求められているのかもしれない。 (成馬零一) 前のページ12 最終更新:2020/12/30 19:00 セブンネット ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編(Blu?ray Disc)(Blu?ray) 太賀の色気はヤバい 関連記事 ドラマ評論家が選出、2017年イケメン俳優ベスト5! 主演より脇役を「発見する」時代に?芸能マネジャー、テレビ局関係者に聞いた、「オフの姿が意外すぎる」若手イケメン俳優3人『レ・ミゼ』『モンテ・クリスト伯』をまっとうした、ディーン・フジオカの“異物感”『アンナチュラル』『宇宙を駆けるよだか』……2018年ドラマ名シーンベスト3を選出田中圭、『獣になれない私たち』『おっさんずラブ』の根底にある“無自覚な色気”の正体 次の記事 海外製のアクセサリーに要注意!? >