2020年、“健康アプリ”が大躍進! 人気の「あすけん」「カロママ」「FiNC」管理栄養士が徹底解説
――モチベーションの維持といえば、コメントやアドバイスの内容も大事ですよね。
猪坂 「カロママ」は可愛くて楽しいイメージとお伝えしましたが、「コーヒー」と入力しただけでも「登録ありがとうございます!」「カロリー、OKです!」などとコメントをくれるので、褒められて伸びるタイプと自覚する人にはいいかもしれないですね。それだけでなく、さらに詳しいアドバイスとして、良かった点や悪かった点、次回意識すべき点なども具体的に教えてくれるので、頼りになります。
一方で、「あすけん」は、たくさんの栄養素をチェックできるからこそ、それらのバランスをしっかり整えるために、より細かくアドバイスをしてくれます。褒めるというより向上心を刺激してくる印象。「あなたは鉄分が足りないので、こういうものがおすすめですよ」といった感じですね。お菓子やお酒などの嗜好品ばかりを登録すると、やんわりと怒られてしまうことも(笑)。どこを改善すればいいのかストレートに指摘してほしい人に向いていると思います。
1日の食事内容を100点満点で採点してくれますが、ある程度意識して食事を選んでも70点台だったり、高得点をとるのは難しい。ただ、その分より多くの栄養素のバランスを整えるための改善提案を受けることができます。
――FiNCもキャラクターがいるようですが、特徴はありますか?
猪坂 「フィンクちゃん」というスマイルマークのキャラクターがいて、食事記録の結果に応じて、カロリーや栄養素のバランス等についてアドバイスをくれます。特徴的なのは、毎日健康に関する豆知識クイズを出してくれて、正解するとポイントがもらえるという点です。会話形式なので、楽しく学ぶことができて、ポイントもGETできるなんてうれしいですよね。
おすすめは「MyFitnessPal(マイフィットネスパル)」「カロミル」
ーーこの3つのほかに、おすすめの注目アプリはありますか?
猪坂 記録が面倒な人向けだと、「MyFitnessPal(マイフィットネスパル)」。特徴としては、バーコード読み取り機能というのがあって、買った商品のバーコードを読み込むと、それが自動で記入されます。データベースが400万件以上あり、定番の食品ならほぼ確実にその商品が出てくるので便利。無料で使えます。
――コンビニや冷凍食品を食べるときは便利そうですね。
猪坂 画像判別機能が優れているのは「カロミル」というアプリ。ほかのアプリと比較して、最も精度が高いといわれています。手入力が面倒で、写真だけで管理したいなら「カロミル」がベストでしょう。食事提案機能も優れていて、自分の摂取カロリーに基づいて、朝食のメニューなどを提案してくれます。ただ、提案機能は有料プランになります。