サイゾーウーマン芸能テレビドラマレビュー『ザ・ノン』臓器移植の現状 芸能 『ザ・ノンフィクション』レビュー 『ザ・ノンフィクション』臓器を提供する、しない? 死生観に結びつく臓器移植の現状「私、生きてもいいですか ~心臓移植を待つ夫婦の1000日~ 後編 2020/11/24 19:29 サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman) 『ザ・ノンフィクション』レビュー 日本における、100万人あたりの臓器提供者数は? 番組内で「日本の臓器提供は進んでいない」との説明があったが、どのくらいの数なのか調べてみた。 日本臓器移植ネットワークホームページによると、死後の臓器提供は、米国が人口3億2800万人に対して年間約1万人なのに対し、日本は人口1億2000万人に対して年間100人前後とある。欧州諸国や韓国などと比べても、日本の数字は目立って低い。 しかし、ほかの諸政策のように「諸外国に比べ日本は遅れているから、積極的に進めていこう」とするのも、違うような気がする。臓器提供は死生観に直結する部分だ。「死生観」は「性の価値観」とともに、究極的にプライベートな領域の話だと私は思っている。 「(臓器を)あげる、あげたくない、もらいたい、もらいたくない」ということについて、どう考えるかは、当人の自由であるべきだと思うのだ。 しかし、それまでは自分には関係のない話だと思っていた心臓移植について、2週にわたって容子と平澤が闘病する様子や、また、提供された心臓が車で運ばれる様子、さらには容子が術後も免疫抑制剤への影響から夏みかんや生もの、カビ系のチーズなどが食べられないと話す様子など、一つひとつのエピソードが映像の力によってリアルに伝わり、対岸の話ではなく、生きている人間の話なのだ、と距離が近いものになった。 次週の『ザ・ノンフィクション』は「おかえり お母さん~その後の「ぼけますから、よろしくお願いします。」~」。認知症の母と老老介護する父の暮らしを、映像作家の「私」が撮った看取りまでの記録。なお、同作は映画公開もされており、全国で18万人以上を動員している。前回のレビュー『ザ・ノンフィクション』87歳認知症の母を介護する95歳の父「ぼけますから、よろしくお願いします。 ~特別編~」はこちら。 ・日本臓器移植ネットワークホームページ 前のページ123 最終更新:2020/11/24 19:29 セブンネット 日本人の脳死観 臨調答申を読む 「脳死」というものが、まだ受け入れられない 関連記事 『ザ・ノンフィクション』人の死を待つ移植待機患者の葛藤「私、生きてもいいですか ~心臓移植を待つ夫婦の1000日~ 前編」『ザ・ノンフィクション』元日本ボクシング連盟終身会長・山根明の今「たたかれても たたかれても… ~山根明と妻のその後~」『ザ・ノンフィクション』覚醒剤で服役12回、結婚4回の男の実像とは「母の涙と罪と罰 2020 後編 ~元ヤクザと66歳の元受刑者~」『ザ・ノンフィクション』再犯率8割、50代以上の覚醒剤依存者の現実「母の涙と罪と罰 2020 前編 ~元ヤクザ マナブとタカシの5年~『ザ・ノンフィクション』「うちらに死ねって言うの?」ショーパブキャストの啖呵「禍の中でこの街は ~新宿二丁目 コンチママの苦悩~」 次の記事 SixTONESファン「クソすぎ」と日テレに不満 >