ママ友グループLINEから

ママ友LINEで物議を醸す、小学校の“暗黙ルール”! 上履きや絵の具セットは自由だけど「うちだけ違うのは嫌」!?

2020/10/25 18:30
池守りぜね(ライター)

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

写真ACからの写真

 子どもを持つママたちが、意外にも翻弄されがちなのが学校の独自ルール。古くから、シャープペンやねり消しの使用禁止など、明確な理由が不明なルールが数々存在している。現代でも、そのような独自のルールが存在し、しかも半ば“暗黙の了解”のようになっているケースもあるという。さらに昨今では、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、新たなルールが次々と生まれているとのこと。今回は、そんな見えづらいルールや新しい規則に不満を募らせるママたちの声を紹介する。

自由なはずなのに「学校推薦の上履き」で統一!? 2,300円は高すぎる!

 都内にある公立小学校に息子を通わせている加奈子さん(仮名)は、入学時に購入しなければならない道具の多さに驚いたという。

「入学前に、上履きや体操服、お道具箱など購入しました。小学校からの案内では、上履きは原則、どのようなものでも大丈夫と言われていましたが、学区内にある学校推薦の個人商店で購入するのが暗黙の了解になっていたんです」

 加奈子さんは、「学校推薦の上履きは、市場価格より高く感じる」と語る。


「ママ友にグループチャットで『学校推薦の個人商店で買う人がほとんどみたいだけど、別にほかのところで買ってもいいんだよね?』と確認したところ、上の学年の子どもを持つママが、『個人商店で売っているもの以外を履いていると、目立つかも』と言うんです……。今年は、コロナの影響で学校見学もなく、他学年の下駄箱を確認することもできず……。結局、推薦された上履きを購入したのですが、値段が2,300円もして驚きました。イオンなどで売っている上履きなら1,000円程度に買えるので、なんとなく腑に落ちなかったですね」

 また、授業で使用する絵の具セットについても同じ問題にぶち当たったという。

「今年はコロナの影響から、学校の備品が使えないという理由で、本来であればまだ購入しなくてもいい絵の具セットを今の段階で購入することになったんです。表向きには『どのメーカーのものでもいい』ということでしたが、息子が振込用紙付きの絵の具セットのちらしを持って帰ってきたので、『学校で一括購入するんじゃないの?』と思ってしまいましたね。ママ友にも、グループチャットで『ほかの絵の具セットを買う?』って聞いてみたんです。でもやっぱり、『ほかの子と違って目立ったら嫌だから』という理由で、みんな学校から持ってきたちらしの絵の具セットを選ぶ、と。やっぱりこの絵の具セットも、ほかで買うより値段はお高めでしたね。ママ友とチャットで、『最初はお金がかかるよね』と送り合っています」

 学校で使う用具は、学校で一括購入するケースもあるが、表向きには、「好きなものを選べる」としているため、各家庭ごとに振り込んでもらう形式を採ることもあるようだ。これが保護者の負担になっているという。

「うちの学校はその都度、振込用紙を使って入金したり、直接、店に買いに行かねばならないので、本当に手間なんですよね……。結局、ほとんどの家が学校から薦められたものを選ぶのなら、一括購入で、引き落としにしてもらえれば、親も楽だと思うんです」


 小学校に通う子どもを持つママたちは、「今は、楽天などのネットショップで、安価な用具を買えるので、もっと自由に選ばせてもらいたい」と思う半面、やはり「自分の子どもだけ違うものを持つのは不安」と悩んでしまうようだ。

「逆に、学校側がお店を紹介してくれないのも、悩みのタネになりやすい。例えば、算数のノートは『縦型』、定規は『15センチ以内で余計なデザインが入っていないもの』などと細かい決まりがあるのですが、なかなか見つけられないんです。そんなとき、ママ友とのグループチャットにSOSを出すと、『シンプルな定規は100円ショップに売ってるよ』と教えてもらえる。手軽に情報交換ができるのはいいですよね。自分だけだったら、もっと悩んでいたかもしれないので、こういうときはママ友のグループチャットがあってよかったって思います」
 

消えたママ友