日本で見られる、話題のエミー賞作品

【エミー賞ドラマ7作品:あらすじ紹介】『ユーフォリア』絶賛の嵐、『ウォッチメン』11部門制覇、『シッツクリーク』ほか

2020/10/16 21:30
堀川樹里(ライター)

『バッド・エデュケーション』 テレビ映画部門作品賞

 ニューヨーク州ロングアイランドのロズリン学区の教育長フランク・ターソンの、壮大な横領事件を描いた物語。2000年代初めに実際に起きた事件を描いたものである。

 アメリカでは、学区の評判が良い地区の土地にはいい値がつく。ロズリン地区はレベルの低い学区であったが、フランクは全米第4位まで成績を押し上げた。熱心な教育長として、保護者からも生徒たちからも絶大なる信頼を得てきた。しかし、彼には秘密があった。それを暴露したのは、学生記者。経費精算書を調査したところ、フランクが過去10年以上にわたって横領を行っていたスキャンダルが浮かび上がってきたのだ。

 今年4月に米HBOで放送。フランク役のヒュー・ジャックマンとフランクの右腕パム役のアリソン・ジャネイの演技力、そして「自分の周りにいる権力者と呼ばれる人たちが、どんな人間なのかということを深く考えさせられる」と評論家から高い評価を得た。

 今回のエミー賞では、テレビ映画部門作品賞を獲得した。


 日本では、スターチャンネルとAmazon Prime Video チャンネル「スターチャンネルEX」で視聴できる。

堀川樹里(ライター)

堀川樹里(ライター)

6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。

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最終更新:2020/10/16 21:30
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