山下智久、「週刊女性」が繰り返し報じる“ジャニーズ事務所退社”説と“未成年女性の謝罪書面”の意味
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
池袋暴走死傷事故の初公判が行われ、被告男性に対し再び“上級国民”との批判が。しかし、そもそも逮捕しなかった警察や検察の判断・恣意性に対して、もっと疑問の目や批判を向けるべきではないか。不逮捕は被告本人が決められるものではないのだから。
第526回(10/8〜10/13発売号より)
1位「山下智久 盟友亀梨和也と『刑事ドラマ』で飾る’21年3月退社への花道」(「週刊女性」10月27日号)
2位「マツコ・デラックス 『今のキャラでは彼女はもう限界!』 “引退真意”を恩人事務所社長が初告白」(「女性自身」10月27日号)
同「マツコ・デラックス 『達観したのよ!』初めて明かした胸の内」(「週刊女性」10月29日号)
3位「東出昌大もバッサリ切った 唐田えりか『断髪』の再始動撮」(「女性セブン」10月22日号)
同「戸田恵梨香 東出昌大と『共演は絶対NG』!」(「女性自身」10月27日号)
未成年女性との飲酒、ホテル連れ込みで謹慎中の山下智久だが、その進退について問題発覚当初から“退所”を強く主張しているのが「週刊女性」だ。今年9月1日号では、「山下智久ジャニーズ事務所を12月で退所 背中を押した“20億円”の夢舞台」と題された“今年12月の退所説”記事を掲載。山下は飲酒問題とは関係なく、すでに昨年の秋頃から退所を口にしていたことを報じている。そんな「週女」だが、今週も山下の退所を強く打ち出した。しかも、かなり断定的だ。
記事によれば退所はあくまで「山Pの“海外志向”を尊重した事務所が了承した円満退社」だという。円満退社だから、退所までのスジュールも決まっていた。それが、同じく飲酒問題で処分されたKAT-TUN・亀梨和也とのユニット「亀と山P」のアルバム発売とライブだった。が、コロナと山下の活動自粛で白紙に。それで年内に退所するはずだった山下の退所時期は来年3月に延びた、というのが「週女」のストーリーだ。さらに、来年1月クールの亀梨主演ドラマで“山下ゲスト出演”も検討され、これが退所の“花道”になるのではないかとも。
まあ、内容的にはすでに9月1日号で「週女」が報じたものと代わり映えはしない。が、“今年12月退所”をどうしても“来年3月退所”に訂正したかったのだろう。だが、しかし、記事には山下退所よりも重要な記述が紛れ込んでいた。それが未成年スキャンダルに関する「山下の知人」なる匿名コメントだ。
「今回の未成年スキャンダルに関して、ジャニーズ事務所は“スルー”する予定だったのですが、ネット上で“コロナ禍で未成年をお持ち帰りなんてありえない!”といった批判が予想以上に集中したことが理由で、山Pだけが処分を受けることになったのです。スキャンダル発覚から処分を発表するまでに、10日もかかってしまったのは、そういった経緯があったそうです」
本欄でも当時指摘したが、この問題を「文春オンライン」が報じたのは8月7日。しかし、ワイドショーやスポーツ紙はこれを黙殺。ネットでの批判が高まり、ジャニーズ事務所が処分を発表したことで、マスコミがこのスキャンダルをやっと報じたという経緯があった。その陰で、ジャニーズはそもそもこの不祥事を“なかったことに”しようとしていたということだ。
そしてもうひとつ、気になる情報が。本日の「日刊スポーツ」によると、山下らと一緒に飲酒した未成年女性が、弁護士を通して謝罪書面を出したという。そこには山下から年齢を確認されても20歳以上だと偽っていたことや、結果的に山下が活動自粛に至ったことへの謝罪などがつづられていたらしい。これは何を意味するのか? 活動再開への布石? そして年内か、来年かはわからないが本当に退所はあるのか。引き続き注目したい。