山口組の「ハロウィン」が禁止に! 元極妻が考えるお菓子配りの問題点
今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。
山口組のハロウィン禁止条例可決
10月5日、兵庫県議会が「ハロウィン禁止令」を可決しましたね。昭和の時代から続く「山口組のハロウィンのお菓子配り」を、ついに暴排条例で禁止したのです。しかも罰則付き……。以前から「暴力団はハロウィンをやるな」とか漫画みたいな警察主導の反対運動をしても、子どもたちはうれしそうにお菓子をもらいに本家に入っていくので、いろいろな面で許せなかったのでしょう。
まだ議会の公式サイトにも載っていないので、全文を読むことはできませんが、報道によると施行は10月26日。「正当な理由がある場合」(ご家族ってことでしょうかね)を除いて、子どもを事務所に立ち入らせたり、「支配下に置く目的」で会ったり連絡したりすることを禁止して、反すれば「6カ月以下の懲役または50万円以下の罰金」だそうです。
もともとヤクザはお祭り好き
以前も書かせていただいていますが、山口組のハロウィンのお菓子は、カリスマといわれた三代目・田岡一雄親分(1913‐81)の時代から始まったといわれています。
神戸には外国人の住民も多く、子どもたちがオバケの格好をして、そうとは知らずに山口組の本家まで入ってきては「trick or treat」と言っていたようです。最初は意味がわからないのでお小遣いをあげていて、そのうちにお菓子になったんですね。去年までは一人当たり約2,000円のお菓子が配られていたようです。ハロウィンをイメージした絵柄入りのトイレットペーパーは、子どもを連れてくるママたちにも人気なのだとか。
もともとヤクザはお祭り好きなので、おもしろがっているだけだと思います。阪神・淡路大震災の時の炊き出しボランティアもそうですが、一部でいわれているような「イメージアップ戦略」ではありません。ハデなことが好きなだけだと思います。
ていうか大前提として、ハロウィンでお菓子を配った程度で、街の皆さんのヤクザに対するイメージが良くなるわけがないことは、ヤクザもわかっています。それでも、小さい子どもたちや引率の若いママたちに「ありがとうございます」とか言われると、うれしいでしょうしね。ヤクザはキホン寂しがり屋ですから。