「元極妻」芳子姐さんのつぶやき85

神戸山口組から山健組が分裂! 元極妻が考える2つの「五代目山健組」の行方

2020/08/02 16:00
待田芳子(作家)

神戸山口組から山健組が分裂! 元極妻が考える2つの「五代目山健組」の行方の画像1今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

神戸山口組の分裂は五代目山健組の分裂

 報道などによれば、7月22日に正式に神戸山口組から山健組が分裂したようです。この日の会合で正式に表明されたと報じられています。かつての山口組は、五代目である渡邉芳則組長時代には下部組織を含めて「4万人軍団」を誇っていました。その多くを二次団体である山健組の関係者が占めていたので、「ヤマケンにあらねばヤマグチにあらず」といわれたのは、つい15年前ですわよ。

 神戸山口組の中でも山健組は中核組織ですから、そこが割れるというのはかなりの衝撃です。しかも、神戸山口組の井上邦雄組長は四代目山健組の組長でしたから、今回は「神戸山口組の分裂」であると同時に、「五代目山健組の分裂」でもあるのです。

 わかりにくいのですが、今回離脱したのは五代目山健組のうち「反井上派」ということになります。なので、私が原稿を書いている7月30日現在は「五代目山健組」が2つある状態で、一部報道では離脱した側を「新生五代目山健組」などと表現していますね。

 さらに、7月28日付で神戸山口組の立ち上げ時から参画し、資金力でも評価されている池田組の池田孝志組長が「神戸山口組を円満に脱退致しました」とする「御挨拶」を関係者に送っていたことも報道されて、さらなる衝撃です(字がきれいでびっくり)。


 「円満」の意図はこれからわかるのでしょうが、いろいろあって驚きますね。そもそも現在、六代目山口組と神戸山口組は「特定抗争指定暴力団」に指定されていますから、警察もかなり緊張感を持っているようです。

極姐2.0