ドラッグストア売れ筋「白髪染め」を元美容師が斬る! 資生堂&ブローネの「おすすめできない」理由とは!?【資生堂、ロレアルパリ、ピュール他】
こちらは、面倒な混ぜ合わせのないクリームタイプの白髪染め。ワンプッシュで1剤と2剤が同時にブラシから出てくるので、そのまま髪の毛をとかす感覚で塗布すればOK。この商品のウリとなっているのが、本体の「やわらかブラシ」ですが、頭の丸みに沿ってしなりが利くので、根元やカーブする部分に薬剤が密着しやすいです。染め残しの多い耳周りや後頭部など、セルフカラーで塗りにくいポイントも逃しません。
また、薬剤にはうるおい成分のローヤルゼリーエキス、毛髪保護成分のカモミラエキスが配合され、カラーリングによる髪へのダメージを軽減してくれます。薬剤独特のツンとする香りも弱く、余った薬剤の保存が可能なのも人気がある理由のひとつ。不器用な人やセルフカラー初心者さん、部分染めにはもってこいの商品ではないでしょうか。
【白髪染めイマイチ:その1】資生堂「BENEFIQUE ヘアカラー」/1,800円(税込)
「サロン発想の3ステップで、つややかに染まるヘアカラー」といううたい文句で、ヘアカラー直後の傷みやすい髪をケアする専用トリートメントまでついているのが特徴の商品。しかし、肝心のヘアカラーのほうを見てみると、薬剤の成分に気になるものが……。
比較的強めの染色成分となる「パラフェニレンジアミン」、フケやかゆみを引き起こす成分「ベヘントリモニウムクロリド」、そして防腐剤のひとつ「パラベン」など、あまりおすすめできない成分を発見。敏感肌の方やアレルギーを持っている方は、注意が必要かもしれません。
【白髪染めイマイチ:その2】ブローネ「美髪ヘアマニキュア」/907円(税込)
ヘアマニキュアとは、これまで紹介したカラーリングとは違い、髪の表面にカラーをコーティングさせるもの。このコーティング効果により、髪にツヤが生まれ、カラー剤では不可能な原色のカラーも表現することが可能です。この商品の薬剤には、天然海藻エキス、ローヤルゼリーエキス、シルクエッセンスが配合されているので、使用するたびにうるおいとしなやかさを与えてくれるでしょう。
髪へのダメージはほとんどありませんが、ヘアマニキュアはシャンプーによる色落ちを防ぐのが難しいです。場合によっては、汗をかいたときに衣類へ色が移ったり、お風呂に入ってから寝ると枕へ色落ちすることもあり得ます。ちなみに、「染まりが悪いという」口コミも多数寄せられていますが、染色の前日にコンディショナーをするなど、油分を髪に付着させると、理想の仕上がりは困難。施術の前には必ずシャンプーをして、リンスやコンディショナーはせず、ドライ後に染色を行いましょう。