サイゾーウーマンコラム定価12万のエルメスがメルカリで2倍の値段に! コラム 【連載】“買い物狂い” の散財日記 第50回 定価12万のエルメスが、“プレミア価格”で2倍の値段に! メルカリに出品された、23万円の「H」バングルの裏に感じる“転売ヤー”の影 2020/09/30 21:00 千葉N子(ライター) “買い物狂い” の散財日記 (C)千葉N子 ――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。 「私の趣味はYouTube鑑賞です」と言うと、「はじめしゃちょー。とかヒカキン?」と聞かれるのですが、有名どころの人気YouTuberは、実はほとんど見ていなくて、いわゆる「オシャレ迷子」向けのYouTubeチャンネルばかり視聴しています。 特に最近、お気に入りなのは「KANAKOおしゃれ迷子のオシャレ探し」というチャンネル。KANAKOさんの紹介する洋服は私の好みドンピシャで、毎回「なるほど~」と頷きながら見ているのです。 そんなある日、動画の中でKANAKOさんは「大人は毎日印象を変える必要はナシ。毎日つけるアクセサリーは1セットでOK。私はシルバーのセットで統一しています!」と話していました。 KANAKOさんのアクセサリーは存在感のあるバングルが多め。中でもHの形のバングルがすごく素敵で、これは……!! と一目ぼれしました。これはどこのバングルなんだろう……ハアハア。 KANAKOさんのお気に入りブランドが「ドゥーズィエムクラス」だというのはわかっていたので、とりあえずベイクルーズのサイトを覗きに行く私。ステキなバングルがありましたが、あの特徴的な形のバングルはナシ……。 KANAKOさんの持っていたバングルはワイドサイズのバングルなのですが、抜け感があるのです。あの特徴的な形は一体、どこのものなのだろう……。 もう一度、KANAKOさんの動画に戻り、目を皿のようにしてメッセージを読んでいると、「アクセサリーは1個高価なものを投入したら、あとはプチプラでOKです」というセリフが飛び込んできました。あのバングルがプチプラなわけがない……。ということは“高価”なわけね!? そのときです。有名ブランドに狙いを定めた私の頭に、ふいにビビビッと電撃が走りました。エルメス……? Hの文字に見えるバングル……そなた、エルメスのものか!? といっても、別に自信があるわけではありませんでした。KANAKOさんの持っていたバングルはHの形が特徴的なのですが、民族的な彫り物がされており、インディアンジュエリーに近い商品だったからです。でもまあ、ローラー作戦をするまでなので、全然OK。私は欲しい商品ができたら特定しないと気が済まない女。何時間でも調査するから無問題なのだ!! 私は、海外通販サイト・バイマに移動すると、「エルメス バングル」で調べ始めました。 それから5分後。件のバングルはあっさりと見つかりました。「エルメス トゥアレグバングル」というものでした。 アフリカ大陸サハラ砂漠で生活する遊牧民・トゥアレグ族が、すべて手作りで一刀ずつ柄入れを施すために、2つとして同じモノが存在しない「真のHAND MADE」とのこと。「Hをモチーフとしたsilver製のバングルに刻みこまれた紋章(アージェント)、トゥアレグを象徴した彫りが美しく、長く時を共にする価値のある逸品」と説明書きがありました。 なるほど、民族っぽいっていうのも、Hがエルメスの象徴っていうのも当たっていたのね……ホホホ。自分の勘の良さに驚くわ? とはいえ、「あまりの人気で極少数、継続的に制作されてはいるものの、店頭ではまず並ばず顧客で完売するアイテム」って書いてあるわりには、バイマに普通にあるんだよなあ。えーと、値段は……げげっ!!!!!! 17万円!?!?!? 高ェ―――!!!!!! KANAKOさん、いいもんつけてたのねェ!! 次のページ あからさまな“転売価格”にげんなり 12次のページ Yahoo 【中古】国内正規店購入レシート付属 HERMES エルメス トゥアレグ アージェント シルバー ブレスレット バングル シルバー系 /本店 関連記事 オシャレな「ビニール傘」が欲しい人必見! 買って正解だった「デザイン良し」「壊れにくい」「安物感ゼロ」の高機能傘とは!?通話のために3.7万円で「AirPods」を購入も……買い物狂いに待ち受ける、遠距離の彼との悲しい未来メルカリは「いいね」の数に焦るべからず! 即完売の「アパルトモン」人気アイテムを購入も、買ってすぐに後悔した理由とは?服の「サイズ変更」の保険だけで+8万円!? 人気ファッションブランド・sacaiの9万のジャケットに一目ぼれも、サイズの“表記ゆれ”に困惑!リボ払い額が150万円に到達! 抜け出したくても抜け出せない、カード払いの“負のサイクル”