[連載]ヤリチン卒業!! 叶井俊太郎の子育て奮闘記

『風の谷のナウシカ』、小5の娘には理解不能!? 俺のジブリナンバー1作品なのに「ビミョー」「ディズニーのほうがいい」

2020/09/21 19:00
叶井俊太郎(映画プロデューサー)

『ナウシカ』は「ビミョー」「ディズニーのほうがいい」

 そしてアニメ本編が始まった。冒頭でナレーションで説明が入るんだけど、もうこの時点でココにはまだ意味わからないだろう、と思ったね。案の定、ココをちらっと見ると「父ちゃん、どういう意味?」と小声で聞いてきた……。「終わったら教えるから静かに!」と言って見せることに。しかし、見てるうちに「この話は、まだココには理解できないかも。できてもつまらんだろうな」と思いながら、映画終了。オレとしては『ナウシカ』をスクリーンで見られて感動したんだが、ココに「どうだった?」と聞いたら「ビミョー」というじゃないか! 

 「意味わかった?」「自然を大切に、でしょ」。うーむ、間違ってないけどさ……。「面白くはなかった?」「そうね……。まだディズニーのほうがいいかなあ」というではないか! やはり10歳で『ドラえもん』好きのココには、ジブリアニメは早かったか……。『ナウシカ』はイマイチという評価だったので、ディズニーの『2分の1の魔法』もココと一緒に見た。これは相当面白かったらしく、「『ナウシカ』より面白かった!」という感想。ジブリアニメで何が好き? と聞くと『崖の上のポニョ』と『千と千尋の神隠し』らしい。『ラピュタ』も『もののけ姫』も、今見てもわからないんだろうね。ココが中学生になってから、再度ジブリアニメを見させてみるとするか……。

 いや、本人が見たいという気持ちにならないと難しいかもな。オレが面白いと思った映画を勧めても、共感できるとは限らないし。とにかく映画もそうだけど、本も漫画も自宅には山ほどあるんだから、どれかに興味は持って欲しい。それにしても、オレのベストワンの『風の谷のナウシカ』がつまらんと娘に言われるのは、ちょっとショックだったわ。

叶井俊太郎(映画プロデューサー)

叶井俊太郎(映画プロデューサー)

2009年9月に漫画家・倉田真由美と入籍した、バツ3の元ヤリチン。09年11月に生まれたココちゃんと現在は家族3人暮らし。著書に『突然、9歳の息子ができました』(サイゾー)『ダメになってもだいじょうぶ—600人とSEXして4回結婚して破産してわかること』(倉田真由美との共著、幻冬舎)がある。

ヤリチン卒業!! 叶井俊太郎の子育て奮闘記

最終更新:2020/09/21 19:00
風の谷のナウシカ
いつか父ちゃんと盛り上がれる日がくるよ!