EXOやTWICEなど続々! ONF「Sukhumvit Swimming」から繙くK-Pop「レゲエ」のこれまで
89年から92年にかけてスラックネスなスタイルでヒット曲を連発していたNinjamanが95年に復活し、同じくスラックネスなスタイルで再燃します。ラスタ思想の勢いも衰えることはなく、シーンはスラックネスとラスタ思想の2極化が起こります。90年後半に入るとセレクター(曲を選んでかけるDJのような人)がHiphopをかけたり、90年代前半から活躍してきたBounty KillerなどがHiphopアーティストと頻繁にコラボレーションするようになり、ダンスホールレゲエもその影響を受けます。現在も第一線で活躍するSean PaulやMr. Vegasなどもこの頃から頭角を現し始めます。
2000年代に入るとアメリカのHiphopやR&Bアーティストとの共演によってブレイクするアーティストが増え、ソロでもジャマイカ出身のアーティストが頻繁にBillboardのHot100チャートに入ってくるようになります。
私は下記の楽曲をリアルタイムで聞いていましたが、若くてあまり区別もつかなく、レゲエの要素が違和感なくアメリカのメインストリームシーンに溶け込んでいたので、レゲエを聞いているという認識がそこまでありませんでした。ちなみにSean PaulのGet BusyとWayne WonderのNo Letting GoはDiwali(ディワリ)という同じRiddimを使っています。
■No Doubt feat. Bounty Killer – Hey Baby (01)
■Beenie Man Ft. Janet Jackson – Feel It Boy (02)
■Sean Paul – Get Busy (02)
■Wayne Wonder – No Letting Go (03)
■Elephant Man – Good 2 Go (03)
00年代後半にはMavadoやMungaなどのラスタファリアンでもありながらギャングスタ(ストリートギャングやヤクザなどを指す)でもあるGangsta Ras(ギャングスタ・ラス)をパーソナリティの売りとするアーティストも出現し人気を博しています。
■Munga Honorable – Excuse Me (15)
■Mavado – Progress (16)
ラップの説明をした回で出てきたHiphopの創始者と言われているKool Hercはジャマイカ人ですし、Jungleの説明をした回ではJungleはレゲエのベースラインとレゲエスタイルのラップを取り入れ、以降Raggamuffinにも派生すると説明しました。Moombahtonの説明をした回で挙げたようにMoombahtonはレゲエから派生したReggaetonが元になっていますし、音楽に限らず、文化的な面でも世界中でレゲエから影響を受けているものを挙げたら枚挙にいとまがないはずです。
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