[連載]ヤリチン卒業!! 叶井俊太郎の子育て奮闘記

コバエはどこから湧いてくる? 植木は「セミの幼虫」だらけ、今年の夏は「虫」ざんまい!

2020/09/07 19:00
叶井俊太郎(映画プロデューサー)
(C)倉田真由美

 8月といえば夏休み! 夏といえば虫! 夏の虫といえばセミじゃないですか!

 ココは虫が好きということもあり、当然セミも好き。大体、夜の20時ごろに公園に行くと、うじゃうじゃセミの幼虫が木にくっついてるんですよ。実は、数年前から夏の夜の公園で、ココはセミの幼虫取りをよくやっていたんです。オレの子ども時代になかった遊びだよ。夜になると、土の中からセミの幼虫が出てきてそのまま木に登り、羽化するわけだ。で、ココは夜にセミの幼虫を4〜5匹捕まえて、自宅の1階の庭にある植木に幼虫をくっつける。そうすると、2〜3時間後には脱皮が始まって真っ白いセミの成虫が出てくるんだよ! 

 で、翌朝にはセミはどこかへ飛んで行ってしまい、幼虫の抜け殻だけが植木に残ってる。しかし! たまに脱皮に失敗してしまうセミもいる。それは、脱皮の途中で抜け殻に引っかかってしまい、植木の枝につかまったままセミの成虫の顔だけが抜け殻から出た状態で死んでる。かなりグロい……。けど、ココはかなり興味深そうに、脱皮失敗で死んだセミをよく見て観察してる。気持ち悪くないのかいな……。

 それにしても毎晩のように公園に行き、セミの幼虫を取ってきては植木につけてるので、植木がセミの抜け殻だらけになってるんですよ。脱皮した後の片付けは、特にしてないので。しかし、この植木は1階に住む大家さんの植木でして……。ある日、大家さんが植木に水をかけてるところに、ちょうどオレが帰宅しました。すると、大家さんが「なんか最近、セミの抜け殻が多いんだよね。なんでここにいるんでしょう……?」と聞いてきたので、オレも「珍しいですね……。不思議なこともあるもんですね」と誤魔化して家に帰りましたよ。

 なので、ココに「1階の大家さんがセミの抜け殻について不審に思ってるから、植木にはつけないように!」と言っておきました。でも、オレもセミの幼虫取りが意外にも面白いので、つい捕まえては植木につけてしまってるんですが。それにしても、セミの幼虫からの脱皮が、こんなに早いとはマジで今まで知らなかった! ココのおかげで、セミについていろいろ知ることができた。脱皮したての白いセミも、それなりに神秘的でちょっと感動する。


コバエがポットン 置くタイプ