営業再開から2カ月

東京ディズニーランド&シー再開2カ月、人気Dオタブロガーに聞く「今こその楽しみ方」と「問題点」

2020/09/08 11:30
みっこ(ライター)

営業再開から2カ月が経過。ゲストの予防意識が薄れてきた?

東京ディズニーランド&シー再開2カ月、人気Dオタブロガーに聞く「今こその楽しみ方」と「問題点」の画像3
(C)みっこ

――営業再開にあたり、両パークでは人数制限や入園時の検温、マスク着用の義務化、ソーシャルディスタンスの確保といった新型コロナ対策を行っており、休園前とはまったく雰囲気が変わっていることと思います。久々にパークを訪れた際、どのように感じましたか?

みっこ 4カ月の休園期間中に、内部塗装の塗り替えや工事が行われていたので、ランドもシーも「園内が綺麗になっていた」というのが率直な感想ですね。また、新型コロナ対策についても、運営側は想像以上にしっかり行っていました。ショップなども出入口を限定した状態で、必ずキャストがそばに立っており、入店時は手を消毒しなければ中に入れないようになっています。アトラクションも、ソーシャルディスタンスを保つために待機列が長くなっていて、メインのアトラクションに乗る前に用意されている前室での「プレショー」も省かれている状態です。

 例えば、ランドにある「ホーンテッドマンション」では、バギーに乗る前に通される「天井が伸びる部屋」が解放され、通路になっている状態で、密にならないよう対策が取られていました。本来であれば、プレショーもアトラクションの楽しみの一つなので、パーク側としては従来通りにしたいところなのでしょうが……。

 なお、休園期間中にパークを離れたスタッフも多いと聞きました。新人キャストが増え、教育期間を十分に取れていなかったのか、キャストの質が以前と比べると落ちたような印象も一部ではあるといわれています。

 また、それよりも問題なのは、パークが再開して2カ月が経過。運営側はしっかりしているのですが、来園者の予防意識が低下している部分もあり、顎マスクの人や写真撮影時にマスクを外し、そのまま着けなかったり、大声で騒ぐ人、適正距離を保たずに列を詰めてくる人も増えてきた印象です。ここはパークではなくゲスト側の責任。今後もしっかりしていきたいところですよね。


レストランやショップの営業状況にご注意!

――通常よりも人が少ないからこそ、ネット上では「アトラクションの待ち時間が全然なくて快適」「人少ないから乗り放題」といった声も見受けられますが、現在のパークのメリットとデメリットについてはどのようにお考えですか?

みっこ まずメリットは、やはりたくさんアトラクションに乗ることができたり、普段は人が多くてじっくり見て回れなかったエリアをゆっくり散策し、建物のディテールを楽しむことができる点でしょう。

 ただ、現在はかなり人を入れるようになってきていて、営業を再開して間もなくの頃よりも、明らかに人が増えています。アトラクションやレストランの待機列などでは、必ずソーシャルディスタンスが守られていますが、列に並んでいる人と人との間を通行する人がいたりして、キャストの目が行き届かないところは、新型コロナ流行前と何ら変わりない状態なのです。

 一方デメリットとしては、現在コロナ対策でショーやパレード、グリーティングイベントを中止していること。ショーやキャラクター目当ての人は物足りなさを感じてしまうと思います。

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――しかも、営業しているショップやレストランが限られているんですよね。


みっこ 大きなレストランは営業していますが、「この席はご利用いただけません」という注意書きが貼られ、席数が半分ほどに減らされています。パークの営業自体も午後8時まで(※9月からは午後9時に変更)に短縮されていて、レストランでは早いところだと午後5時くらいに閉まってしまう店もあるのです。また、ランドでは「ティポトルタ」、シーでは「うきわまん」や「ギョウザドッグ」など、食べ歩きフードを販売しているワゴンもほとんど稼働していないため、これまでと同じ感覚で過ごしていると、夕飯を食べ損ねてしまうなんて場合もありそうです。

 それと、ネット上ではあまり話題に上っていませんでしたが、パーク再開後は賞味期限の関係からか、お菓子がアメなどの日持ちするものしかなくて、商品棚がガラガラでした。そのため、普段お菓子を売っているお店でも、キャラクターグッズを販売していたのです。最近は少しずつ戻ってはきていますが、季節ものの限定商品は売られていない状態なので、お土産を買う際に寂しさを感じるかもしれません。

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