パリス・ヒルトン、キム・カーダシアンに勧められて「卵子凍結」したことワケ
先日、新作ドキュメンタリーの予告動画で涙ながらに語った「子どもの頃に受けたトラウマ」が、高校時代の「全寮制学校の職員から受けた心身共に受けた拷問のような虐待だった」という続報が流れ、世間に衝撃を与えているパリス・ヒルトン(39)。
壮絶な経験をした彼女だったが、11カ月で寮生活を終えた後、ソーシャライト(社交界の名士)として活躍。恋愛も謳歌するようになり、映画『ターミネーター2』の美少年子役として一世を風靡したエドワード・ファーロングや、彼女とのセックステープを流出させたリック・ソロモン、バック・ストリート・ボーイズのニック・カーター、ベンジー・マッデンなどなど数多くのセレブと交際。2002年にプロビリヤードプレイヤーのジェイソン・ショウ、04年にギリシャの大富豪の御曹司パリス・ラティス、18年にモデルで俳優のクリス・ジルカと婚約・破局し、世間を騒がせたこともあった。
現在、未婚で子どもがいないパリス。そんな彼女が、英紙「The Sunday Times」のインタビューで、卵子を凍結保存していることを告白。これは、かつての夜遊び仲間であるキム・カーダシアン(39)のおかげだと打ち明けたのだ。
パリスによると、数年前「キムとすばらしい会話をしたの」と卵子凍結についていろいろと教えてもらったそうで、「彼女は、自分が診てもらっている医師も紹介してくれて。彼女にとてもインスパイアされたから、私もすることにした」という。
「どの女性も卵子凍結をすべきだと思う。そうすることで、自分で(妊娠時期を)コントロールできるようになるから。『オー・マイ・ゴッド、早く結婚しなきゃ』なんてならなくなるし」と、世の女性に卵子凍結を強く勧めた。
パリスは、「最初の子は娘がいい」とも発言。「娘を着飾らせたいって妄想で頭がいっぱい。ミニ・ミーがいるって思うだけで胸が熱くなる」とも打ち明けた。
その娘の父親となる男性は、現在交際中の実業家、カーター・リウムが完璧だと考えているそうで、「やっと、生涯を過ごしたい、家族を持ちたいと思えるパーフェクト・マッチを見つけたわ」「これまでも『彼が運命の人』って言ったことはあるけど、それは“幸せで完璧な人生を送り、パーフェクトなボーイフレンドがいるパリス”を演出したかったから。実際に、そう感じたことはなかった。演じていただけなの」と、カーターへの愛は本物なのだと熱く語った。
自分よりセックステープの評判がよく、「お騒がせセレブ」の座を奪ったキムのことを嫌うようになったと伝えられていたパリス。08年には「(キムのおしりは)キモい。あんなお尻、ほしくないし」とディスり、2人の不仲説がささやかれた。
そんな2人だが、16年にイビサ島のパーティで友情が復活。キムは超多忙なスケジュールを縫い、昨年パリスがリリースした「Best Friend’s Ass」のMVにもカメオ出演し、大きな話題となった。
そんなキムは4児の母親だが、以前から『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』で妊娠・出産が困難な体質であることを告白し、痛みを伴うさまざまな治療を受けている姿も見せてきた。
17年には(2人目の)セイントを妊娠する前に、体外受精をしたものの着床せず、妊娠には至らなかったことを公表し、勇気ある告白だと世間から高く評価された。
昨年12月にはインスタグラムで、「(1人目の)ノースを妊娠中、子癇前症だと診断された。出産するまで高血圧やたんぱく尿などの症状が続くという危険なもので、ノースは34週目に1.8kgで緊急出産した」「癒着胎盤だったため、出産自体が非常に危険なものだった。でも、壮絶な妊娠・出産を経験してもなお、子どもがほしくて。『今後の妊娠のために』と、迷わず卵子凍結をした。この卵子のおかげでセイントを妊娠できた。ただ出産までは本当に大変だった。ノースの時と同じ問題を抱えて」と激白。
「セイントを出産後、1年半の間に5つもの手術を別々に受けたわ。妊娠・出産によって受けた体内のダメージを修復するためのね」「全ての治療が終わってから、医師に相談したの。『あと1回だけ妊娠したい』って。医師からは『(君の体はボロボロだから)体外受精は不正療法になるから無理だ』と断られた」「受精卵は2つ残っていたから、2人の代理母に頼んで、この世に誕生させてもらう選択をした」などと真剣な面持ちで説明した。
卵子凍結を行ったおかげで、ノースのほかにも3人の子どもを抱くことができたキム。体外受精も決して思い通りにはいかなかった彼女は、トリスタン・トンプソンと交際を始め「子どもは5〜6人ほしいって話してる」と幸せそうに語っていた妹クロエを、自分が通う不妊治療専門の医師の元に連れて行き、きちんと妊娠できる状態なのか検診を受けさせたこともあった。
当時32歳だったクロエは、卵子のもととなる卵胞が平均よりも少ないことを告げられ、大ショック。このエピソードのおかげで多くの女性が「自分の生殖能力を知ることは大事だ」と認識したと伝えられている。
クロエの場合、原因だとされる避妊薬の服用をやめたところ卵胞が増えた。そしてその後、トゥルーを妊娠・出産した。
自分の私生活をさらけ出すことで多くの女性の共感を集めてきたキム。トップ・リアリティスターとしてだけでなく、ビジネスウーマンとしても成功を収めている彼女の「自分が妊娠できる状態なのか知ることは本当に大事」「卵子凍結はスマートなチョイス」という主張に、ネット上からは「納得できる」という声が多く上がっている。パリスもそんなキムから直接話を聞いて、卵子凍結をする決断を下したのだろう。
ちなみに、カーダシアン三姉妹・ジェンナー姉妹の母親で一家の女帝、クリス・ジェンナーも、卵子凍結には大賛成。今年4月に放送されたリアリティ番組で、シングルマザーとしてトゥルーを育て、今は「誰ともデートをする気にならない。今は2人目もほしくない」と言うクロエに対して、「卵子凍結してるの?」「真面目な話、するべきよ!」と強い口調で提言し、これまた大きな話題となった。
卵子凍結によって、結婚や妊娠に焦らなくても済むというメリット面を強調しているパリス。しかし、当然デメリットもあるとされるだけに、その両面をしっかり知ることも重要と言えるだろう。